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2015年10月29日20時00分

【特集】郵政3社より割安とっておき5銘柄 <株探トップ特集>


―配当3%超・PBR0.5倍台以下を狙う―

 日経平均株価は、1万9000円台回復に向け堅調な値動きを続けている。今後は決算発表や、30日の日銀金融政策決定会合などのイベントが続くが、なかでも来月4日の郵政グループ3社の株式上場に向けての関心は高い。郵政3社は、事前の需要調査で高い人気を集めたとみられるが、ポイントは「高配当利回り・低PBR」という点だ。郵政3社の登場を機に配当やPBRを手掛かりに割安株を見直す動きが活発化しそうだ。

●郵政人気で割安株の見直し機運高まる

 来月4日に株式上場する日本郵政グループ3社のブックビルディングでの人気は高く、売り出し株数に対して5~10倍の需要があったとみられている。市場には売り出し価格は割安感のある水準で決まり、「バリュー株として十分評価できる」(市場関係者)とみる声は多い。

 具体的には、日本郵政の配当利回りは3.3%でPBR0.41倍、ゆうちょ銀行は3.4%、0.47倍、かんぽ生命保険は2.5%、0.67倍といった具合だ。東証1部銘柄の平均は配当利回りが1.60%、PBRが1.35倍前後であり、郵政3社の割安感が際立つ。

 こうしたなか、郵政グループ3社の上場を契機に、市場には「高配当利回りで低PBRな銘柄」を見直そうとの見方が出ている。

 そこで、株価水準や成長性を考慮すれば郵政グループ3社を上回る割安感が見込める高配当利回り・低PBR銘柄をピックアップしてみた。

●利回り5%台のアールビバンなどに注目

 エンビプロ <5698> [東証2]は産業廃棄物や工場などから出る金属スクラップを収集し、鉄やアルミニウム、プラスチックなどに加工・選別する資源リサイクル事業を展開。13年9月に東証2部に新規上場した。鉄スクラップ価格にも下げ止まり期待があり、16年6月期の連結営業利益は前期比12%増の8億3500万円の見込み。配当利回り3.71%、PBR0.57倍前後。

 アールビバン <7523> [JQ]は主に、版画作品の展示販売などを展開。版画は回復基調にある。今期の配当は年30円への増額修正(従来予想は10円)を発表。配当利回りは5.85%、PBR0.51倍の水準。高配当利回り銘柄として評価も。

 日ピス <6461> はピストンリング大手。北米での日本車販売好調も追い風で8月には中間期業績予想を増額修正している。株価は5月以降、下落基調を続けたが9月29日の1750円で底打ち。今後の反発期待が膨らんでいる。配当利回り3.02%、PBR0.54倍前後。

 丸運 <9067> はJXホールディングス系の運輸会社。貨物輸送はコスト削減などの効果で増益基調。潤滑油や化成品の需要が伸びている。16年3月期の連結営業利益は前期比61%増の9億9000万円と3期連続増益の見込み。配当回り3.10%、PBRは0.39倍。

 サンリツ <9366> は梱包や運輸、倉庫事業で実績。梱包事業は工作機械の取り扱い減少も無線通信機器が増加。運輸部門も無線通信機器が伸びたほか、稼働率の上昇で倉庫事業も伸びている。16年3月期の連結営業利益は前期比20%増の6億8000万円の予想。配当利回り3.41%、PBRは0.47倍。


◆投資妙味が膨らむ高配当利回り・低PBR銘柄◆

銘柄             配当利回り PBR
イチカワ <3513>        3.39%   0.45倍
エンビプロ <5698> [東証2]  3.71%   0.57倍
大紀ア <5702>         3.03%   0.58倍
スーパツール <5990> [JQ]  3.99%   0.61倍
日ピス <6461>         3.02%   0.54倍
エコーTD <7427>       3.11%   0.45倍
アールビバン <7523> [JQ]  5.85%   0.51倍
永大産業 <7822>        3.46%   0.43倍
シナネンHD <8132>      3.35%   0.62倍
丸運 <9067>          3.10%   0.39倍
サンリツ <9366>        3.41%   0.47倍
(10月29日現在)

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