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【市況】27日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で4日続伸、軍事関連が急伸


27日の本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.76ポイント(0.14%)高の3434.34ポイントと小幅ながら4日続伸した。上海A株指数は4.94ポイント(0.14%)高の3596.86ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が1.37ポイント(0.39%)高の351.98ポイント、深センB株指数が5.16ポイント(0.44%)安の1161.90ポイントで引けた。

朝安の後に買われる流れ。上海総合指数は前日までの3日続伸で3%あまり上昇していたため、短期的な過熱感の高まりで売られたものの(上海総合指数は一時3%近く下落)、引けにかけてプラスに転じた。第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の開催(26~29日)が支援材料。5中全会では第13次5カ年計画(2016~20年)の骨子が策定される予定のため、各種の産業支援策などの期待が強まっている。

業種別では、軍事関連株の上げが目立つ。衛星通信機器メーカーの中国東方紅衛星(600118/SH)と航空機用機械メーカーの中航機載電子(600372/SH)が値幅制限いっぱいまで買われ、政府系造船大手の中国船舶重工(601989/SH)が8.3%、航空機メーカーの中航直昇機(600038/SH)が7.3%ずつ上昇した。「中国が領海と主張する南シナ海・南沙諸島(スプラトリー諸島)から12カイリ以内の海域で、米海軍のイージス駆逐艦が哨戒活動に入った」と午前中に報じられたことが思惑買いを誘っている。軍事関連の各銘柄には、業界再編の観測も根強い。自動車部品も急伸した。タイヤメーカーの双銭集団(600623/SH)はストップ高した。ITハイテク関連株やバイオ関連株、消費関連株、自動車株なども値を上げている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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