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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、日電産、中外薬、東京製鉄

■村田製作所 <6981>  17,170円  +500 円 (+3.0%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の電子部品セクターの決算プレビューでは、携帯電話関連銘柄の業績は第2四半期も底堅く推移、特に高周波関連部品は員数増の効果が継続中と指摘。産機や自動車向けの電子部品市場は、中国経済減速も影響して夏場以降停滞感が台頭、PC関連は不振が継続して、7~9月のHDD生産に顕著な回復は見られないと解説。今後、グローバル景気減速の影響が更に広がる可能性が大きいことから、車載関連部品の需要動向には注意が必要とみて、個別では、モジュール化により成長ステージに入る村田製作所<6981>、17年3月期にOIS対応VCMの需要拡大が見込まれるアルプス電気<6770>、車載3事業の成長が期待できる日立マクセル<6810>に注目している。

■北越銀行 <8325>  255円  +7 円 (+2.8%)  本日終値
 23日、北越銀 <8325> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の82億円→112億円に36.6%上方修正。減益率が31.1%減→5.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。市場運用の強化で資金運用利益が増加するうえ、有価証券売却益が想定を上回ることが寄与。経費の圧縮なども上振れに貢献する。

■スルガ銀行 <8358>  2,404円  +50 円 (+2.1%)  本日終値
 スルガ銀行<8358>が続伸。東海東京調査センターが23日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」に引き上げ目標株価を2902円に設定、これが買いを後押ししている。同調査センターでは、同行をフリーローンをコア事業とすることに成功した点を特長とする地銀のなかでは数少ない成長企業に位置付けている。成長の持続性についての注目点として、同行が注力するフリーローンの分野は競合が少ないことや顧客のニーズを喚起する営業スタイルの優位性、広域展開による開拓余地などを挙げている。

■メルコホールディングス <6676>  2,233円  +45 円 (+2.1%)  本日終値
 23日、メルコ <6676> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比29.3%増の22.9億円に伸びて着地したことが買い材料。個人向けにストレージ製品の高付加価値品が伸びたほか、法人向けに産業機器用フラッシュメモリーの販売も伸び、利益率の高い製品の売上構成比率が上昇したことが寄与。金融事業の収益拡大なども大幅増益に貢献した。

■大和工業 <5444>  2,998円  +60 円 (+2.0%)  本日終値
 大和工業<5444>が続伸。国内大手証券のポジティブなリポートが確認されている。同証券は、同社の16年3月期上期の決算発表(10月28日予定)で業績予想が上方修正される可能性が高く、当面は堅調な株価推移が予想されるとみている。同証券はまた、同社に対する中東向けの業績予想を下方修正したものの、それ以外の業績予想を上方修正し、目標株価を2960円から3250円へ引き上げ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■日本電産 <6594>  9,261円  +161 円 (+1.8%)  本日終値
 日本電産<6594>が続伸。自動車の電装化が進展する一方、自動運転分野へ大手完成車メーカーは軒並み姿勢を高めており、車載向けモーター大手の同社にとっても収益機会が広がっている。16年3月期第2四半期には欧州の自動車部品大手向けに次世代自動ブレーキシステムの大型受注を確保、18年からの供給を予定するなど早々と実績を作っている。またスマホ分野では市場拡大が続くハプティック(触覚)デバイス関連の投資を下期に一段と強化させ、需要を積極的に取り込む方針だ。10月下旬以降は国内外証券会社から同社株に対し1万円を超える強気の目標株価設定が相次いでおり、全般上げ賛成ムードの中で先高期待が醸成されている。

■中外製薬 <4519>  3,810円  +40 円 (+1.1%)  本日終値
 中外製薬<4519>が3日ぶりに反発。大和証券は、同社が22日引け後に発表した15年12月期第3四半期(1~9月)の決算を受け、リポートをリリース。会社予想より強気の15年12月期大和予想に大きな修正は必要ないとの印象、としている。同証券は、同社のレーティング「2」(アウトパフォーム)、目標株価5000円を継続、足元の売上にやや物足りなさはあるものの、自社創製品の順調な開発進捗を確認できたことはポジティブとしたうえで、特に、中長期的な観点で投資魅力の高い銘柄との見方を再強調したいとの見解を示している。

■東京製鐵 <5423>  815円  +8 円 (+1.0%)  本日終値
 東京製鉄<5423>が4日続伸。中国の景気減速などを背景にアジアで鋼材市況が低迷しているが、利益面では生産調整やコスト削減などを進捗させたことによる合理化効果が発現、スクラップ価格の下落に伴う原料安メリットも享受する。前週20日に16年3月期営業利益を120億円から130億円(同1.6%減)へ、最終利益を110億円から120億円(同14.3%増)へ増額修正したことが投機資金の食指を動かす契機となった。鋼材は国内建設業界向けを主力としており、建設需要の堅調な推移が今後も業績を支える見通し。下期前提は保守的であり、市場関係者の間では再増額修正の可能性が指摘されている。

■ディスコ <6146>  10,990円  +90 円 (+0.8%)  本日終値
 大和証券の半導体製造装置セクターのリポートでは、7~9月期受注は前四半期比で減少を予想し、1~3月期でメモリー向け受注がすでにピークアウト、ロジック向け投資も依然として低調に推移した可能性が高いと指摘。メモリー市況の悪化による生産調整の進展や、PC需要の低迷・スマホ需要の減速によるロジック需要の伸び悩みを踏まえれば、目先は目立った投資案件は期待し難いとの見方で、10~12月期受注も低調な水準にとどまる可能性が高いと予想。半導体メーカーのさらなる設備投資減額を背景に、下期の見方を引き下げる企業が出てくる可能性もあるとみて、今後の注目点は、インテルやTSMCによる微細化向け投資や新パッケージに関連する投資と解説。個別では、ディスコ<6146>をトップピック推奨している。

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