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【材料】エスクロー・エージェント・ジャパン---独自ユニットモデルでシェア15%目指す


エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>は2007年4月、不動産取引における安全を保証する日本版エスクロー・タイトル事業を目的として設立された。エスクロー制度(escrow / 第三者寄託)は主に米国の西海岸で誕生し、不動産取引決済に係る手続きを一括で行う専門サービスである。日本では米国のエスクロー制度やタイトル制度は法的な制度として整備されていないため、同社は不動産取引事務を一括にまとめる手法として、取引にかかる事務を集約する「BPO事業」、集約した事務を効率化させ安全性・合理性・利便性を高める「エスクローサービス事業」を構築し、事業を展開している。

2016年2月期は売上高で前期比29.8%増の15.63億円、経常利益で同60.5%増の3.16億円が見込まれている。エスクローサービスにおけるシステム利用頻度や、BPOサービスにおける融資関連業務の受注が想定以上に推移し、第1四半期終了時点で業績予想は上方修正された。10月16日に開催された機関投資家向け決算説明会では、2018年2月期を最終年度とする中期経営計画も同様に上方修正され、売上高で19.74億円、経常利益で4.08億円が目標数値となる。独自のユニットモデルを構築し、中長期では現在の分野での市場シェア15%を目指している。配当性向30%以上を基本水準と定めており、利益成長に伴った増配も見込まれる。

《SF》

 提供:フィスコ

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