【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:TASAKI、アイフル、キユーピー、オリックス
■TASAKI <7968> 1,901円 +189 円 (+11.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
TASAKI<7968>が急騰。同社の15年10月期決算は本業の儲けを示す営業利益段階で前期比83.4%増の26億7000万円を見込んでいるが、訪日客急増に伴うインバウンド需要の恩恵は大きく、第3四半期時点(14年11月~15年7月)で既に24億円、進捗率にしてほぼ90%に達しており、増額修正の期待が大きいとの見方が強いようだ。ここ中国景気の減速懸念がインバウンド関連に逆風材料となり、同社株もその影響を受けたが、9月末を境に商いも急増し大口資金の買いが戻り相場を主導していた。「足もとは中国政府の経済下支え策を打ち出すとの期待が高まり、中国・上海株が戻り足を強めていることもポジティブに働いている」(国内ネット証券大手)という。また同社は株主配分に厚いことで知られるが、「15年10月期は期末一括配当で40円を計画しており、月内に権利取り最終日を迎えるなかでインカムゲイン狙いの買いも呼び込みやすい」(同)とも指摘されていた。
■アイフル <8515> 507円 +27 円 (+5.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
アイフル<8515>が続急伸。15日に「あんしん保証」が東証マザーズへの株式上場(IPO)の承認を受けたことから、同社の大株主であるアイフルの含み益拡大を期待した買いが集まっている。あんしん保証は家賃債務の保証事業を手掛けており、11月19日に新規上場する。「新規上場申請のための有価証券報告書」によるとアイフルはあんしん保証の71万2000株(持ち株比率38.33%)を保有する筆頭株主となっている。
■オプティム <3694> 4,730円 +230 円 (+5.1%) 11:30現在
15日、東証がオプティム <3694> [東証M]を22日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■シティグループ・インク <8710> 6,310円 +250 円 (+4.1%) 11:30現在
シティグループ<8710>が4日ぶりに大幅反発。米国シティグループが7~9月期決算を発表して金融株が値上がりした流れを東京株式市場でも引き継いでいる。値上がり率ランキングにシティグループ株が並ぶのは珍しい。8月下旬からの世界同時株安で証券会社の業績悪化が懸念されていたものの、米国の証券会社が値上がり、ゴールドマン・サックス証券も悪材料出尽くしで株価上昇。今後、日本の証券株がどのように反応するかが注目ポイントとなりそうだ。
■キユーピー <2809> 2,687円 +105 円 (+4.1%) 11:30現在
キユーピー<2809>が続伸。SMBC日興証券は15日、投資評価の「1」を継続するとともに目標株価を3110円から3260円に引き上げた。5日発表の15年11月期第3四半期(6~8月)の営業利益は78億円と同証券予想68億円を上回った。車両やパレットにかかる費用を前倒しで支出していることや鶏卵コスト増に応じた価格対応も進んでいることを考慮し、同証券では16年11月期の営業利益予想を285億円から295億円に、17年11月期は同316億円から320億円に引き上げた。同社は16年1月に予定されている今11月期決算発表時に16年11月~18年11月期の中期計画を発表する予定であり、「その内容は株式市場の期待を超えるだろう」と予想している。
■オリックス <8591> 1,772.5円 +55 円 (+3.2%) 11:30現在
オリックス<8591>が反発。同社は15日、宅配天然水の製造・販売大手のコスモライフ(兵庫県加古川市)の全発行済み株式を取得したことを発表した。コスモライフは回収不要な使い切り容器で天然水を配送するワンウェイ方式のパイオニアとして、「コスモウォーター」のブランド名でサービスを展開している。今回の買収により、新社長を含む新たな経営体制を構築するとともに、同社が持つ専門性や事業プラットフォームを生かし、全国での販売代理店ネットワーク構築や海外展開支援などに取り組んでいく。
■宇部興産 <4208> 238円 +7 円 (+3.0%) 11:30現在
15日、宇部興 <4208> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の320億円→385億円に20.3%上方修正。増益率が37.8%増→65.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。中国経済の減速によるナイロン原料の市況低迷で売上は計画を下振れるものの、石炭や石油などの原燃料価格が想定を下回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが14.4倍→11.6倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■三井不動産 <8801> 3,429円 +86 円 (+2.6%) 11:30現在
三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手をはじめ不動産株が軒並み高に買われており、業種別値上がり率でも10時半現在3.4%弱の上昇と全業種中で断トツとなっている。市場では「今月30日に予定される日銀の金融政策決定会合では展望レポート発表と合わせて追加緩和の可能性が意識されている。物価上昇率2%の命題は達成にほど遠い状況で、日銀も対策を打ち出さざるを得ないとの見方が外資系を中心に強まっているようだ」(国内ネット証券大手)と指摘されている。金融緩和局面では調達コストの低下メリットが大きい不動産セクターに収益面での恩恵が大きく、それを見こんだ日銀プレー(緩和トレード)が再燃している状況だ。海外に目を向けても米国では足もとの経済指標が市場コンセンサスを下回るなどで、利上げが来年にずれ込むとの見方がにわかに強まっているほか、欧州や中国などでも中央銀行が金融緩和に前向きな構えをみせており、世界的な流動性期待の高まりが金利敏感株の先高期待を醸成している。
■東京ガス <9531> 610.4円 +13.6 円 (+2.3%) 11:30現在
東京ガス<9531>が続伸。来年4月から始まる電力全面自由化では、都内におよそ1000万件の契約数を擁する同社に大きな商機が巡るとの見方が市場で高まっている。そうしたなか、同社は15日、2016年4月から家庭向けに電力販売を始めるため、経済産業省に小売電気事業の登録を申請したことを発表、これが株価を改めて刺激している。都市ガスの顧客に電気とのセット割引を提供することで、需要取り込みが期待されている。
■不二越 <6474> 543円 +8 円 (+1.5%) 11:30現在
不二越<6474>が4日ぶり反発。岩井コスモ証券では、15年11月期第3四半期業績は、全社売り上げの7割程度を占める自動車産業向け売上に減速感が出ていると指摘。中国での自動車生産の停滞感を考慮し、通期計画達成には疑問があると解説。それでも、中期的な強みには変化がないとして、「当面の状況改善を待ちたい」と解説。レーティングを「A」から「B+」に、目標株価を850円から580円に引き下げている。
■東京急行電鉄 <9005> 965円 +11 円 (+1.2%) 11:30現在
東京急行電鉄<9005>が続伸。東急グループ中核で、鉄道事業は輸送人員数で私鉄トップ。また不動産事業やホテル事業も手掛け、首都圏再開発の動きが加速するなか、業容拡大思惑が買い人気を増幅している。渋谷再開発では18年度に渋谷駅南側の高層ビル、さらに19年度には同駅東側に47階建ての高層駅ビルが開業する見通しで、不動産事業の急拡大が見込まれている。足もとの業績も好調、16年3月期は東急ストアやホテルなどの売り上げが会社側の想定超で推移しており、「営業利益650億円は20億円程度上振れする公算大」(国内証券調査部)と指摘されている。
■くらコーポレーション <2695> 3,610円 +30 円 (+0.8%) 11:30現在
くらコーポレーション<2695>が続伸。同社は15日引け後、15年10月期配当の増額修正を発表。期末一括配当を従来予想の12円から8円増配し、20円とした。配当修正の理由として、「長期的かつ継続した企業価値向上をはかり、株主に対して安定した利益配当を継続していくことが基本方針」としており、一部で株主還元の継続を期待する見方も出ているようだ。
●ストップ高銘柄
AppBank <6177> 2,650円 +500 円 (+23.3%) ストップ高 11:30現在
モバイルファクトリー <3912> 1,632円 +300 円 (+22.5%) ストップ高 11:30現在
太洋工業 <6663> 616円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在
富士通コンポーネント <6719> 541円 +80 円 (+17.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ガーラ <4777> 773円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 11:30現在
以上、5銘柄
●ストップ安銘柄
第一中央汽船 <9132> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース
TASAKI<7968>が急騰。同社の15年10月期決算は本業の儲けを示す営業利益段階で前期比83.4%増の26億7000万円を見込んでいるが、訪日客急増に伴うインバウンド需要の恩恵は大きく、第3四半期時点(14年11月~15年7月)で既に24億円、進捗率にしてほぼ90%に達しており、増額修正の期待が大きいとの見方が強いようだ。ここ中国景気の減速懸念がインバウンド関連に逆風材料となり、同社株もその影響を受けたが、9月末を境に商いも急増し大口資金の買いが戻り相場を主導していた。「足もとは中国政府の経済下支え策を打ち出すとの期待が高まり、中国・上海株が戻り足を強めていることもポジティブに働いている」(国内ネット証券大手)という。また同社は株主配分に厚いことで知られるが、「15年10月期は期末一括配当で40円を計画しており、月内に権利取り最終日を迎えるなかでインカムゲイン狙いの買いも呼び込みやすい」(同)とも指摘されていた。
■アイフル <8515> 507円 +27 円 (+5.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
アイフル<8515>が続急伸。15日に「あんしん保証」が東証マザーズへの株式上場(IPO)の承認を受けたことから、同社の大株主であるアイフルの含み益拡大を期待した買いが集まっている。あんしん保証は家賃債務の保証事業を手掛けており、11月19日に新規上場する。「新規上場申請のための有価証券報告書」によるとアイフルはあんしん保証の71万2000株(持ち株比率38.33%)を保有する筆頭株主となっている。
■オプティム <3694> 4,730円 +230 円 (+5.1%) 11:30現在
15日、東証がオプティム <3694> [東証M]を22日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■シティグループ・インク <8710> 6,310円 +250 円 (+4.1%) 11:30現在
シティグループ<8710>が4日ぶりに大幅反発。米国シティグループが7~9月期決算を発表して金融株が値上がりした流れを東京株式市場でも引き継いでいる。値上がり率ランキングにシティグループ株が並ぶのは珍しい。8月下旬からの世界同時株安で証券会社の業績悪化が懸念されていたものの、米国の証券会社が値上がり、ゴールドマン・サックス証券も悪材料出尽くしで株価上昇。今後、日本の証券株がどのように反応するかが注目ポイントとなりそうだ。
■キユーピー <2809> 2,687円 +105 円 (+4.1%) 11:30現在
キユーピー<2809>が続伸。SMBC日興証券は15日、投資評価の「1」を継続するとともに目標株価を3110円から3260円に引き上げた。5日発表の15年11月期第3四半期(6~8月)の営業利益は78億円と同証券予想68億円を上回った。車両やパレットにかかる費用を前倒しで支出していることや鶏卵コスト増に応じた価格対応も進んでいることを考慮し、同証券では16年11月期の営業利益予想を285億円から295億円に、17年11月期は同316億円から320億円に引き上げた。同社は16年1月に予定されている今11月期決算発表時に16年11月~18年11月期の中期計画を発表する予定であり、「その内容は株式市場の期待を超えるだろう」と予想している。
■オリックス <8591> 1,772.5円 +55 円 (+3.2%) 11:30現在
オリックス<8591>が反発。同社は15日、宅配天然水の製造・販売大手のコスモライフ(兵庫県加古川市)の全発行済み株式を取得したことを発表した。コスモライフは回収不要な使い切り容器で天然水を配送するワンウェイ方式のパイオニアとして、「コスモウォーター」のブランド名でサービスを展開している。今回の買収により、新社長を含む新たな経営体制を構築するとともに、同社が持つ専門性や事業プラットフォームを生かし、全国での販売代理店ネットワーク構築や海外展開支援などに取り組んでいく。
■宇部興産 <4208> 238円 +7 円 (+3.0%) 11:30現在
15日、宇部興 <4208> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の320億円→385億円に20.3%上方修正。増益率が37.8%増→65.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。中国経済の減速によるナイロン原料の市況低迷で売上は計画を下振れるものの、石炭や石油などの原燃料価格が想定を下回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが14.4倍→11.6倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■三井不動産 <8801> 3,429円 +86 円 (+2.6%) 11:30現在
三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手をはじめ不動産株が軒並み高に買われており、業種別値上がり率でも10時半現在3.4%弱の上昇と全業種中で断トツとなっている。市場では「今月30日に予定される日銀の金融政策決定会合では展望レポート発表と合わせて追加緩和の可能性が意識されている。物価上昇率2%の命題は達成にほど遠い状況で、日銀も対策を打ち出さざるを得ないとの見方が外資系を中心に強まっているようだ」(国内ネット証券大手)と指摘されている。金融緩和局面では調達コストの低下メリットが大きい不動産セクターに収益面での恩恵が大きく、それを見こんだ日銀プレー(緩和トレード)が再燃している状況だ。海外に目を向けても米国では足もとの経済指標が市場コンセンサスを下回るなどで、利上げが来年にずれ込むとの見方がにわかに強まっているほか、欧州や中国などでも中央銀行が金融緩和に前向きな構えをみせており、世界的な流動性期待の高まりが金利敏感株の先高期待を醸成している。
■東京ガス <9531> 610.4円 +13.6 円 (+2.3%) 11:30現在
東京ガス<9531>が続伸。来年4月から始まる電力全面自由化では、都内におよそ1000万件の契約数を擁する同社に大きな商機が巡るとの見方が市場で高まっている。そうしたなか、同社は15日、2016年4月から家庭向けに電力販売を始めるため、経済産業省に小売電気事業の登録を申請したことを発表、これが株価を改めて刺激している。都市ガスの顧客に電気とのセット割引を提供することで、需要取り込みが期待されている。
■不二越 <6474> 543円 +8 円 (+1.5%) 11:30現在
不二越<6474>が4日ぶり反発。岩井コスモ証券では、15年11月期第3四半期業績は、全社売り上げの7割程度を占める自動車産業向け売上に減速感が出ていると指摘。中国での自動車生産の停滞感を考慮し、通期計画達成には疑問があると解説。それでも、中期的な強みには変化がないとして、「当面の状況改善を待ちたい」と解説。レーティングを「A」から「B+」に、目標株価を850円から580円に引き下げている。
■東京急行電鉄 <9005> 965円 +11 円 (+1.2%) 11:30現在
東京急行電鉄<9005>が続伸。東急グループ中核で、鉄道事業は輸送人員数で私鉄トップ。また不動産事業やホテル事業も手掛け、首都圏再開発の動きが加速するなか、業容拡大思惑が買い人気を増幅している。渋谷再開発では18年度に渋谷駅南側の高層ビル、さらに19年度には同駅東側に47階建ての高層駅ビルが開業する見通しで、不動産事業の急拡大が見込まれている。足もとの業績も好調、16年3月期は東急ストアやホテルなどの売り上げが会社側の想定超で推移しており、「営業利益650億円は20億円程度上振れする公算大」(国内証券調査部)と指摘されている。
■くらコーポレーション <2695> 3,610円 +30 円 (+0.8%) 11:30現在
くらコーポレーション<2695>が続伸。同社は15日引け後、15年10月期配当の増額修正を発表。期末一括配当を従来予想の12円から8円増配し、20円とした。配当修正の理由として、「長期的かつ継続した企業価値向上をはかり、株主に対して安定した利益配当を継続していくことが基本方針」としており、一部で株主還元の継続を期待する見方も出ているようだ。
●ストップ高銘柄
AppBank <6177> 2,650円 +500 円 (+23.3%) ストップ高 11:30現在
モバイルファクトリー <3912> 1,632円 +300 円 (+22.5%) ストップ高 11:30現在
太洋工業 <6663> 616円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在
富士通コンポーネント <6719> 541円 +80 円 (+17.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ガーラ <4777> 773円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 11:30現在
以上、5銘柄
●ストップ安銘柄
第一中央汽船 <9132> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース