【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ダイキン、太平洋セメ、パイオニア、NTT
■ダイキン工業 <6367> 7,683円 +241 円 (+3.2%) 本日終値
SMBC日興証券が8日付でダイキン <6367> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を9400円→9500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、中国事業は販売店開拓と新製品効果により住宅用マルチエアコンの拡販が続くとみている。また、バリュエーションはヒストリカルでも、グローバル他社比較でも割安な水準であると指摘している。同証券では、16年3月期の連結営業利益を2179億円→2192億円(会社計画は2120億円)、17年3月期を2389億円→2514億円、18年3月期を2623億円→2755億円にそれぞれ引き上げた。
■太平洋セメント <5233> 382円 +12 円 (+3.2%) 本日終値
太平洋セメント<5233>が続伸、大手ゼネコンをはじめとする建設株が上値追い基調を強めるなか、建設資材を手掛け、株価の出遅れ感が強い同社株にリターンリバーサル狙いの買いが向かっている。恒常化する建設現場の人手不足が工事遅延などを招いていることや、公共投資関連の需要端境期で国内セメント需要は停滞していたが、ようやく回復の兆しが出ている。今後は活発化する都市再開発や東京五輪関連施設向け、さらにリニア中央新幹線工事などにセメントは中期的に堅調な需要が見込まれる。また、同社は海外での需要の取り込みにも注力する構えで、今回のTPP合意に伴い国土交通省はマレーシアやベトナム、ブルネイなどWTOの協定を締結していないアジア地域でのインフラ需要開拓を加速する計画にあり、同社にとってのビジネスチャンスが拡大する可能性も出ている。
■パイオニア <6773> 295円 +9 円 (+3.2%) 本日終値
パイオニア<6773>が急反発。ドイツ証券は8日、同社株の投資判断を新規「バイ」とし目標株価を370円とした。同証券では「カーナビ専業メーカーとして真価が問われる局面」と指摘している。16年3月期の連結営業利益は92億円と会社予想(80億円)を上回ると予想。地図ソフトの顧客拡大による販売増が収益を押し上げる。また、カーエレOEM(相手先ブランドによる生産)は構造改革で利益を確保するとみている。17年3月期の営業利益は121億円、18年3月期は同151億円と業績拡大を予想している。
■星野Rリート <3287> 1,180,000円 +35,000 円 (+3.1%) 本日終値
星野リゾート・リート投資法人<3287>が大幅続伸。8日の取引終了後、公募増資を発表。新たに公募で2万6970口と上限1349口のオーバーアロットメントによる売り出しを実施し、最大278億円の資金を調達することを明らかにした。調達資金は、都市部を中心にホテルや旅館など新たな特定資産の取得に充てる。発行価格は20日から22日のいずれかの日に決定する。公募増資に伴い発行済み投資口は最大57%増加する見込み。投資口数の増加に伴う需給悪化なども懸念されるが、同時に16年4月期の1口当たり分配金の予想を1万8828円から2万14円に引き上げている。また、インバウンド需要などでホテルの需給が逼迫しているだけに、今回の増資を通じた業容拡大への期待が膨らんでいるようだ。
■日本電信電話 <9432> 4,356円 +112 円 (+2.6%) 本日終値
NTT<9432>が3日ぶり反発。きょうは、国内大手証券が同社についてリポートをリリースしている。同証券は、15年12月までは総務省の通信政策の動向には留意が必要だが既に株価が調整しているほか、国内通信事業やSI事業の利益進捗は良好で、今後の株主還元も期待されるとの見方から、レーティング「バイ」を継続している。ただ、目標株価は市場バリュエーションの低下を受けて、5840円から5580円へ引き下げられた。
■象印マホービン <7965> 1,577円 +39 円 (+2.5%) 本日終値
象印マホービン<7965>が5日ぶりに反発。今週は日経平均株価が連騰していたが、象印マホービンは逆行安となっていた。本日はドイツ証券からのアナリストレポートが材料視されている。ドイツ証券では象印マホービンの目標株価を1800円、レーティング新規「ホールド」でカバレッジを開始した。インバウンド需要により2015年度に入ってから既に3度の業績上方修正を発表している。株価は年初来で98%上昇しており、足元は割安感はないとしながらも販売単価上昇、数量の増加による業績アップサイドポテンシャルを織り込むと解説している。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,439円 +156 円 (+2.5%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が5連騰。8月下旬以降は全体リスクオフ相場の象徴として急速に下値を模索する展開を強いられたが、9月末をターニングポイントに満を持しての戻り相場に突入、目先は5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から一段の上値追いが想定される局面に。ここ同社が出資するアリババ株の下落が含み資産減少の思惑を呼び、株価の下げを助長していたが、アリババ株は10月2日に底値圏で大陽線を立て反騰を明示、前日まで15%の戻りを演じており、これが同社株の買いに波及している。電力完全自由化では東京電力<9501>との業務提携を発表、スマートフォン販売では10月下旬にグーグルの新型スマートフォン10機種を国内で初めて「ソフトバンク」のブランドで発売する計画を発表するなど、手掛かり材料満載となっている。
●ストップ高銘柄
アイサンテクノロジー <4667> 2,876円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
エヌアイデイ <2349> 2,990円 +500 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
アイリッジ <3917> 4,340円 +700 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
太洋工業 <6663> 498円 +80 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
サイバーコム <3852> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
サン電子 <6736> 835円 -150 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値
第一中央汽船 <9132> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース
SMBC日興証券が8日付でダイキン <6367> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を9400円→9500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、中国事業は販売店開拓と新製品効果により住宅用マルチエアコンの拡販が続くとみている。また、バリュエーションはヒストリカルでも、グローバル他社比較でも割安な水準であると指摘している。同証券では、16年3月期の連結営業利益を2179億円→2192億円(会社計画は2120億円)、17年3月期を2389億円→2514億円、18年3月期を2623億円→2755億円にそれぞれ引き上げた。
■太平洋セメント <5233> 382円 +12 円 (+3.2%) 本日終値
太平洋セメント<5233>が続伸、大手ゼネコンをはじめとする建設株が上値追い基調を強めるなか、建設資材を手掛け、株価の出遅れ感が強い同社株にリターンリバーサル狙いの買いが向かっている。恒常化する建設現場の人手不足が工事遅延などを招いていることや、公共投資関連の需要端境期で国内セメント需要は停滞していたが、ようやく回復の兆しが出ている。今後は活発化する都市再開発や東京五輪関連施設向け、さらにリニア中央新幹線工事などにセメントは中期的に堅調な需要が見込まれる。また、同社は海外での需要の取り込みにも注力する構えで、今回のTPP合意に伴い国土交通省はマレーシアやベトナム、ブルネイなどWTOの協定を締結していないアジア地域でのインフラ需要開拓を加速する計画にあり、同社にとってのビジネスチャンスが拡大する可能性も出ている。
■パイオニア <6773> 295円 +9 円 (+3.2%) 本日終値
パイオニア<6773>が急反発。ドイツ証券は8日、同社株の投資判断を新規「バイ」とし目標株価を370円とした。同証券では「カーナビ専業メーカーとして真価が問われる局面」と指摘している。16年3月期の連結営業利益は92億円と会社予想(80億円)を上回ると予想。地図ソフトの顧客拡大による販売増が収益を押し上げる。また、カーエレOEM(相手先ブランドによる生産)は構造改革で利益を確保するとみている。17年3月期の営業利益は121億円、18年3月期は同151億円と業績拡大を予想している。
■星野Rリート <3287> 1,180,000円 +35,000 円 (+3.1%) 本日終値
星野リゾート・リート投資法人<3287>が大幅続伸。8日の取引終了後、公募増資を発表。新たに公募で2万6970口と上限1349口のオーバーアロットメントによる売り出しを実施し、最大278億円の資金を調達することを明らかにした。調達資金は、都市部を中心にホテルや旅館など新たな特定資産の取得に充てる。発行価格は20日から22日のいずれかの日に決定する。公募増資に伴い発行済み投資口は最大57%増加する見込み。投資口数の増加に伴う需給悪化なども懸念されるが、同時に16年4月期の1口当たり分配金の予想を1万8828円から2万14円に引き上げている。また、インバウンド需要などでホテルの需給が逼迫しているだけに、今回の増資を通じた業容拡大への期待が膨らんでいるようだ。
■日本電信電話 <9432> 4,356円 +112 円 (+2.6%) 本日終値
NTT<9432>が3日ぶり反発。きょうは、国内大手証券が同社についてリポートをリリースしている。同証券は、15年12月までは総務省の通信政策の動向には留意が必要だが既に株価が調整しているほか、国内通信事業やSI事業の利益進捗は良好で、今後の株主還元も期待されるとの見方から、レーティング「バイ」を継続している。ただ、目標株価は市場バリュエーションの低下を受けて、5840円から5580円へ引き下げられた。
■象印マホービン <7965> 1,577円 +39 円 (+2.5%) 本日終値
象印マホービン<7965>が5日ぶりに反発。今週は日経平均株価が連騰していたが、象印マホービンは逆行安となっていた。本日はドイツ証券からのアナリストレポートが材料視されている。ドイツ証券では象印マホービンの目標株価を1800円、レーティング新規「ホールド」でカバレッジを開始した。インバウンド需要により2015年度に入ってから既に3度の業績上方修正を発表している。株価は年初来で98%上昇しており、足元は割安感はないとしながらも販売単価上昇、数量の増加による業績アップサイドポテンシャルを織り込むと解説している。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,439円 +156 円 (+2.5%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が5連騰。8月下旬以降は全体リスクオフ相場の象徴として急速に下値を模索する展開を強いられたが、9月末をターニングポイントに満を持しての戻り相場に突入、目先は5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現から一段の上値追いが想定される局面に。ここ同社が出資するアリババ株の下落が含み資産減少の思惑を呼び、株価の下げを助長していたが、アリババ株は10月2日に底値圏で大陽線を立て反騰を明示、前日まで15%の戻りを演じており、これが同社株の買いに波及している。電力完全自由化では東京電力<9501>との業務提携を発表、スマートフォン販売では10月下旬にグーグルの新型スマートフォン10機種を国内で初めて「ソフトバンク」のブランドで発売する計画を発表するなど、手掛かり材料満載となっている。
●ストップ高銘柄
アイサンテクノロジー <4667> 2,876円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
エヌアイデイ <2349> 2,990円 +500 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
アイリッジ <3917> 4,340円 +700 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
太洋工業 <6663> 498円 +80 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
サイバーコム <3852> 511円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
サン電子 <6736> 835円 -150 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値
第一中央汽船 <9132> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース