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【市況】<株式トピックス>=全般軟調相場のなかで機械株は値を保つ

 8日の東京株式市場は、前日までの6日続伸の反動もあり、利益確定売りに押された。一時、前日比プラスに浮上する場面があったものの、後場は下値模索の展開となった。日経平均株価終値は、前日比181円安の1万8141円と7日ぶり反落。好決算を発表しながらも、一部のインバウンド関連銘柄が利益確定売りで下落したことが、投資家心理を悪化させたようだ。
 きょう市場で話題を集めたのは、全般軟調相場のなかで、工作機械を始めとした機械株が比較的堅調で値を保ったこと。
 寄り付き前に発表された8月の機械受注は、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」が、3カ月ぶりプラス転換を見込んでいた市場コンセンサスに反して、前月比5.7%減と低調だった。本来ならネガティブサプライズとなるところだが、関連銘柄の株価は総じて堅調な推移となった。
 これについて市場関係者からは「機械など設備投資関連は中国リスクが顕在化したころから既に売りの対象となっており、空売り比率が高い銘柄も多く、その反動がでた。業績が比較的堅調なのにもかかわらず、きょうインバウンド関連銘柄が売られたのと逆の現象」との見方が出ていた。
 ツガミ<6101>、オークマ<6103>、東芝機械<6104>、牧野フライス製作所<6135>など工作機械メーカーが軒並み高に買われ、産業ロボットを手掛けるファナック<6954>や安川電機<6506>などもしっかりした動きとなった。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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