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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヤマダ電、パイオニア、国際石開帝石、ホトニクス

■ヤマダ電機 <9831>  533円  +33 円 (+6.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ヤマダ電機<9831>が大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では、経営陣が5月末に突如、大量閉店を断行し市場シェア拡大から採算性重視へと舵を切ったことで、「閉店や売場・人事制度改革が連携し利益創出が着実に進んでいるとの印象を得た」と指摘。改革による利益創出を株式市場は織り込んでいないと考え、レーティングを「イコールウエイト」から「オーバーウエイト」に、目標株価を550円から670円に引き上げている。

■パイオニア <6773>  291円  +15 円 (+5.4%)  11:30現在
 パイオニア<6773>が年初来高値を更新。同社は6日、子会社の東北パイオニアとともに複数の大手自動車メーカーからカースピーカー計約4500万本を新規に受注したと発表。2018年以降3年から5年にわたってグローバルに出荷する予定で、今後の業績への寄与が期待されているようだ。

■デンカ <4061>  532円  +24 円 (+4.7%)  11:30現在
 デンカ<4061>が急反発。6日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ、目標株価を530円から700円に引き上げている。原料安と円安の追い風で、例年通り未達と予想していた期初計画の達成と最高益更新の確度が高まったと指摘。今16年3月期業績を通期連結営業利益で会社側計画の300億円(前期実績240億4700万円)に対して従来予想の272億円から310億円へ、来期予想を290億円から330億円へ引き上げている。

■鬼怒川ゴム工業 <5196>  678円  +29 円 (+4.5%)  11:30現在
 鬼怒川ゴム工業<5196>が続伸。いちよし経済研究所が6日付で投資判断を新規に「A」とし、フェアバリューを900円に設定したことが好材料視されているようだ。収益改善が遅れていた海外拠点が緩やかながらも利益貢献し始めたことや、合理化の浸透で業績下振れリスクが限定的になってきたことなどを評価。また、日産自動車<7201>が予定している北米「ローグ」の日本生産によるインパクトが他社に比べて大きいとしており、16年3月期営業利益予想を84億円(会社予想84億円)、17年3月期は95億円を予想している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,183.5円  +48 円 (+4.2%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連株が軒並み高。国際指標のひとつであるWTI原油先物価格は前日に2ドル27セント高と急伸し、1バレル=48ドル53セントまで上昇した。これは終値ベースでは8月末に49ドル台をつけて以来の高値水準であり、前日の米国株市場では資源エネルギー関連株の上昇がNYダウを支える格好となった。この流れが東京市場にも波及、資源開発関連は原油価格の上昇が収益面にプラスに働きやすく、短期資金の買いを誘導している。

■浜松ホトニクス <6965>  2,918円  +98 円 (+3.5%)  11:30現在
 浜松ホトニクス<6965>が反発。6日、東京大学宇宙線研究所所長で東大教授の梶田隆章氏が2015年のノーベル物理学賞が決まった。その受賞理由は「ニュートリノ振動」という現象を発見し、ニュートリノが質量を持つことを確認したことが評価されたもの。ニュートリノ研究では浜松ホトニクスが岐阜県の神岡鉱山にある施設「スーパーカミオカンデ」で装置開発の一端を担ったことから、買いの手掛かり材料となった。同社は2002年の小柴昌俊氏のノーベル物理学賞受賞時にも株式市場で脚光を浴びた経緯がある。

■アマダホールディングス <6113>  1,019円  +34 円 (+3.5%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付のリポートで、アマダHD <6113> の業績予想を引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、省エネ補助金の効果が16年3月期で受注高250億円と想定以上に大きいと指摘。また、国内の機械設備に関する補助金はアベノミクスの主題であり、17年3月期、18年3月期も継続すると予想している。以上を踏まえ、同証券では16年3月期の連結営業利益を331億円→382億円、17年3月期は347億円→390億円、18年3月期は351億円→409億円にそれぞれ上方修正した。

■ユニプレス <5949>  2,488円  +62 円 (+2.6%)  11:30現在
 ユニプレス<5949>が反発。いちよし経済研究所が6日、投資判断を新規に「A」とし、フェアバリューを3100円に設定したことが好材料視されている。低迷していた北米セグメントの収益の改善が進んでいることに加えて、日産自動車<7201>による北米「ローグ」の日本生産効果に注目。同経研では16年3月期営業利益は会社予想(210億円)を上回る220億円を見込んでいるが、17年3月期も245億円と2ケタ増益の継続を見込んでいる。

■Jフロント <3086>  2,016円  +22 円 (+1.1%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が続伸。同社は昨日引け後、16年2月期中間期連結決算を発表。売上高は前年同期比2.8%増の5733億1000万円、営業利益は同18%増の217億1300万円、当期純利益は同92.4%増の150億800万円となった。これを受け、ゴールドマン・サックス証券がレーティング「中立」を継続。目標株価を1670円から1800円に引き上げている。

■ソニー <6758>  3,181円  +25 円 (+0.8%)  11:30現在
 6日、ソニー <6758> がイメージセンサーを主力とする半導体事業を分社化し、新たに「ソニーセミコンダクタソリューションズ」を来年4月1日に設立すると発表したことが買い材料。15年2月に発表した中期経営方針で示した分社化の推進に基づくもので、ソニー本体における半導体の研究開発や事業管理、営業などの事業機能を移管する。また、半導体の製造を担うソニーセミコンダクタと設計事業会社であるソニーLSI デザインが新会社の子会社となる。発表を受けて、デバイス分野のさらなる強化に向けた分社化を好感する買いが向かった。

■岩谷産業 <8088>  636円  -82 円 (-11.4%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 6日、岩谷産 <8088> が300億円のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。調達資金は水素ステーションの建設や液化水素製造設備を増強など水素事業で130億円、LPガス基地の強化や整備など総合エネルギー事業に110億円、産業ガス・機械事業向けに60億円を充てる。転換価格は740円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は16.46%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■ジェイアイエヌ <3046>  5,140円  -590 円 (-10.3%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 ジェイアイエヌ<3046>が急反落。6日の取引終了後、集計中の15年8月期連結業績について、売上高を従来予想の404億5000万円から406億9800万円(前の期比12.6%増)へ、営業利益を同34億円から35億8400万円(同20.6%増)へ、純利益を同19億円から19億200万円(同52.8%増)へ上方修正したが、ここ直近で戻り歩調を強めていただけに、材料出尽くし感からいったん利益を確定する売りが出ているようだ。なお、上方修正は商品力の向上と店頭での接客力強化の施策が奏功し、下期に入り既存店・全店ともに売上高が計画を上回ったことに加えて、原価管理の徹底や適切な販売管理費のコントロールが奏功したことが要因という。また一方で、15年8月期から連結化した米国子会社および孫会社で経費が先行したが、これを吸収したとしている。

●ストップ高銘柄
 レイ <4317>  248円  +50 円 (+25.3%) ストップ高   11:30現在
 アサカ理研 <5724>  1,605円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   11:30現在
 富士テクニカ宮津 <6476>  797円  +112 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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