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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東建コーポ、西松屋チェ、神戸鋼、三井物

■東建コーポレーション <1766>  8,780円  +340 円 (+4.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 東建コーポレーション<1766>は法人筋とみられる資金が流入し3連騰。全般波乱相場の間隙を縫って、1カ月半ぶりの年初来高値更新と異彩を放っている。賃貸マンションの施工から管理、仲介までの一貫したビジネスモデルが特長で中部を地盤に関東はじめ全国へ展開を図っている。不動産市況の改善が目立つ首都圏への積極的な営業強化戦略が奏功して業績は急拡大途上にあり、16年4月期第1四半期(5~7月)は営業利益段階で前年同期比91%増の32億3400万円に達した。富裕層を中心とした相続税対策を背景に、工事の進捗効果に加え、管理物件の入居率上昇で賃貸収入が大幅に増えたことが収益に貢献している。「受注残も豊富で、第1四半期時点での受注高は前年同期比16%増の350億円と2ケタの伸びを確保しており、通期業績の増額修正余地が大きい」(国内証券アナリスト)と指摘されている。好調な業績を背景に人材確保にも積極姿勢をみせており、16年4月からの大卒初任給を大幅に引き上げ業界トップクラスにする方針で話題を提供した経緯がある。

■西松屋チェーン <7545>  1,116円  +9 円 (+0.8%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が4日続伸。引き続き28日午後2時30分ごろに発表した自社株買いと第2四半期累計(2月21日~8月20日)の2ケタ営業増益を好感した買いが入っている。自社株買いは上限を36万株(発行済み株式数の0.55%)、または3億円としており、取得期間は9月29日から10月15日まで。一方、第2四半期累計単独決算は、売上高652億5200万円(前年同期比2.8%増)、営業利益25億1400万円(同10.4%増)、純利益16億100万円(同4.0%増)だった。衣料部門が概ね堅調に推移したほか、雑貨部門も消耗雑貨の紙おむつが伸長したほか、調乳・衛生雑貨、服飾雑貨なども期間を通じて好調。さらに、広告宣伝費や物流費などの削減に取り組んだことも寄与した。

■日本精機 <7287>  2,310円  +14 円 (+0.6%)  本日終値
 日本精機<7287>が反発。きょうは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社についてポジティブなリポートをリリースしている。同証券は、「足元で懸念材料となっている中国市場動向とVWの問題について、現状での同社に与える影響は、大きくないと推測」している。同社に対する業績予想と目標株価2800円を据え置き、今後の株価パフォーマンスがカバレッジセクター内で相対的に上位に位置するとみて、レーティングは「オーバーウエイト」を継続している。

■神戸製鋼所 <5406>  128円  -16 円 (-11.1%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 28日、神戸鋼 <5406> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の950億円→650億円に31.6%下方修正。減益率が6.6%減→36.1%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。景気減速の影響が大きい中国を中心に油圧ショベルの需要が想定を下回ることが響く。海外関係会社の業績悪化や鋼材生産の保全費用の増加なども利益を圧迫する。

■三井物産 <8031>  1,312円  -138.5 円 (-9.6%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 三井物産<8031>や丸紅<8002>、住友商事<8053>など商社株が軒並み安。三井物産の株価は年初来安値を更新した。中国の景気減速不安から非鉄市況が下落傾向を強めているが、28日の欧州市場ではスイスの資源商社グレンコアの株価が3割近い下落。グレンコアは資源安のなか経営不安が高まり、株価は急落している。資源価格の下落が、世界のエネルギー関連企業の業績へ与える影響が懸念されているが、スイスの大手資源商社の業績不安を受け、同じくエネルギー事業を幅広く手掛ける日本の商社株にも売りが膨らんでいる様子だ。

■ミツバ <7280>  1,548円  -160 円 (-9.4%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ミツバ<7280>が連日で年初来安値を更新。TIWでは、稼ぎ頭の二輪事業においてインドネシアやブラジルなど主要市場の低迷が長期化、収益貢献の大きい中国の景気減速が鮮明となり、16年3月期後半の業績懸念が強まっていると指摘。売上全体の4%程度とはいえフォルクスワーゲングループ向け売上げがあることも株価の重石になると見て、レーティングを「1」から「2」へ2段階引き下げている。

■日立国際電気 <6756>  1,242円  -127 円 (-9.3%)  本日終値
 日立国際電気<6756>が連日の年初来安値更新。UBS証券では、プラス成長を見込んでいた装置市場(WFE市場)の成長率がマイナスに転じると判断。高シェアを維持するメモリ市場、特に最大顧客の三星メモリ投資の減少が業績にマイナスに寄与するとの見方で、四半期受注額は今後横ばい圏になると想定。16年度は減益になるとみて、レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を2200円から1400円に引き下げている。

■東邦亜鉛 <5707>  278円  -28 円 (-9.2%)  本日終値
 東邦亜鉛<5707>が急落。主力の亜鉛は中国向け需要の低迷が懸念され、ロンドン金属取引所で先物価格は約6年ぶりの水準に下落。特に、スイスの資源商社であるグレンコアの経営不安で亜鉛の在庫放出懸念が浮上しており、一段の市況悪化懸念も出ている。亜鉛価格の先行き不安が強まるなか、株価も下値を探る展開となっている。

■アミューズ <4301>  4,870円  -440 円 (-8.3%)  本日終値
 アミューズ<4301>が反落。28日に、同社所属の歌手で俳優の福山雅治さんと女優の吹石一恵さんが28日に結婚したとの発表を受けて、「福山ショック」とまで言われる現象が起こっていることが嫌気されている。福山さんは同社の稼ぎ頭の一人でもあることから、結婚によりCD売り上げやコンサート回数・売り上げなどが減少するようであれば、同社の業績にも影響を与えるとの見方が強まっているようだ。

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