【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ガイシ、ソフトバンク、住友電、コマツ
■日本ガイシ <5333> 2,389円 -179 円 (-7.0%) 本日終値
日本ガイシ<5333>が急落。独フォルクスワーゲン(VW)による、ディーゼルエンジンの排ガス試験で不正行為が発覚した問題に関連して、VW社に排ガス浄化装置(DPF)を納入している同社への悪影響を警戒した売りが出てているようだ。同社では2000年代前半からポーランド工場を介してVW社にDPFを納入しており、VW社の信用失墜で販売量が減少すれば、同社業績へ悪影響を及ぼす可能性もある。
■クラボウ <3106> 206円 -15 円 (-6.8%) 本日終値
クラボウ<3106>が大幅続落。18日の取引終了後、繊維部門の営業担当だった元社員が循環取引などの不適切な取引を行い、売り上げや利益を水増ししていたと発表。同日時点で損益影響額が累計約4億円(営業利益ベース)に上るとしたことから、業績下振れへの警戒感が強まっている。なお、同社では弁護士・公認会計士など外部の専門家を含む特別調査委員会を設置し、10月下旬をメドに全容解明と原因究明を急ぐとしている。
■椿本チエイン <6371> 801円 -57 円 (-6.6%) 本日終値
椿本チエイン<6371>が続落し年初来安値を更新。18日付で岡三証券がレーティング「強気」継続ながら目標株価を1400円から1150円に引き下げた。自動車部品事業は、新規案件の寄与により増収基調が続くとみているが、グローバル生産体制強化のための投資によって固定費の増加が見込まれると指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の220億円(前期実績214億2700万円)に対して同証券では従来予想の230億円から225億円へ、来期予想を247億円から242億円へ引き下げている。
■ロイヤルホテル <9713> 312円 -22 円 (-6.6%) 本日終値
ロイヤルホテル<9713>が3日ぶり反落。同社は18日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の410億円から407億5000万円(前期比8.8%減)へ、営業利益を17億5000万円から12億5000万円(同1.7%減)へ、最終損益を5億8000万円の黒字から12億5000万円の赤字(前期26億9500万円の黒字)へ修正した。運営受託している「リーガロイヤルホテル京都」の運営受託料について、契約内容の変更により、今期に見込んでいた売り上げ計上が翌期にずれ込むことが響く。加えて、子会社のアール・ピー・ビルディングの賃料減額確認請求訴訟に関して、東京高等裁判所から同社の請求を棄却するなどの判決が言い渡され、賃料減額が認められなかったことにより、営業費用が増加、訴訟判決に伴う特別損失として減損損失約18億1400万円を計上することも影響している。
■藤森工業 <7917> 2,920円 -200 円 (-6.4%) 本日終値
藤森工業<7917>が反落。18日の取引終了後、世界で初めて血流条件下で血栓形成能を観測・測定する研究用装置「T-TAS plus」を10月1日、日本・米国・欧州で発売するとしたが、市場の反応は限定的のようだ「T-TAS plus」は、従来の血栓止血分野の検査装置は測定原理が異なり、血管を模した専用のマイクロチップ内の流路に血流を流し、血栓の成長速度や安定性を圧力波形と圧力指標によって定量評価するシステム。また、マイクロチップ内の白色血栓の成長や性状はビデオカメラでリアルタイムで視覚的に観察することができるほか、画像解析ソフトで血栓量を定量化することも可能としている。なお、既に共同開発している国内外の研究機関からは同装置を用いた学術論文なども出されており、有効性についての評価も得ているという。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,874円 -396 円 (-6.3%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が急反落。同社株が6000円大台を割り込んだのは2013年8月以来約2年ぶりとなる。8月初旬に発表した過去最大の1200億円を上限とする自社株買いや、ニケシュ・アローラ副社長が、個人で約600億円を投じ同社株を取得する方針を示すなど話題を提供し、8月は全体相場波乱で主力株総崩れとなるなか強さを発揮したが、その反動がここにきて一気に出ている格好だ。「機関投資家のリスク回避の売りに加えて、信用で買い込んでいた個人投資家の追い証発生を嫌った投げが追い打ちをかけている」(国内準大手証券)という。8月中旬以降は国内外証券会社の投資判断も一部を除き、概ね目標株価を引き下げる動きが相次いでおり、同社株にとって風向きの悪さが改めて意識されている。
■住友電気工業 <5802> 1,569円 -97.5 円 (-5.9%) 本日終値
住友電気工業<5802>が大幅続落。クレディ・スイス証券では、「9月に中国自動車市場の落ち込み影響を受けている模様」としながらも、10~11月には再度受注が上向く計画のため、「中国経済の失速影響は最小限に食い止めることができる可能性が高い」と指摘。16年3月期上期営業利益を600~650億円程度(会社計画は550億円)と予想し、レーティング「アウトパフォーム」を継続。目標株価は2400円から2000円に引き下げている。
■コマツ <6301> 1,840.5円 -112.5 円 (-5.8%) 本日終値
コマツ<6301>や日立建機<6305>など中国関連株が安い。ファナック<6954>も値を下げている。23日に発表された9月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)は47.0と6年半ぶりの水準に悪化。市場予想(47.5)も下回った。中国の景気悪化懸念を背景に23日の中国株式市場は下落しており、これを受けコマツなどの中国関連株に売りが先行している。
■SMC <6273> 25,170円 -1,525 円 (-5.7%) 本日終値
SMC<6273>が年初来安値を更新。ゴールドマン・サックス証券では、「売上高の約3割を占めるアジア、特に中国の事業環境悪化は今後6~12カ月の時間軸で業績の重石なる」と指摘。同社の足元業績が好調なのは受注及び業績の悪化が単純に後ズレしていることに起因しているとの見方で、中国の自動車や一般産業といった分野の減速感が本格的に影を差すのはこれからと予想。レーティングを「買い」から「中立」に、目標株価を4万1000円から2万7000円に引き下げている。
●ストップ高銘柄
シダー <2435> 296円 +80 円 (+37.0%) ストップ高 本日終値
東京鋼鐵 <5448> 466円 +80 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
ファインデックス <3649> 975円 +150 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
アール・エス・シー <4664> 712円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
パシフィックネット <3021> 775円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
日本ガイシ<5333>が急落。独フォルクスワーゲン(VW)による、ディーゼルエンジンの排ガス試験で不正行為が発覚した問題に関連して、VW社に排ガス浄化装置(DPF)を納入している同社への悪影響を警戒した売りが出てているようだ。同社では2000年代前半からポーランド工場を介してVW社にDPFを納入しており、VW社の信用失墜で販売量が減少すれば、同社業績へ悪影響を及ぼす可能性もある。
■クラボウ <3106> 206円 -15 円 (-6.8%) 本日終値
クラボウ<3106>が大幅続落。18日の取引終了後、繊維部門の営業担当だった元社員が循環取引などの不適切な取引を行い、売り上げや利益を水増ししていたと発表。同日時点で損益影響額が累計約4億円(営業利益ベース)に上るとしたことから、業績下振れへの警戒感が強まっている。なお、同社では弁護士・公認会計士など外部の専門家を含む特別調査委員会を設置し、10月下旬をメドに全容解明と原因究明を急ぐとしている。
■椿本チエイン <6371> 801円 -57 円 (-6.6%) 本日終値
椿本チエイン<6371>が続落し年初来安値を更新。18日付で岡三証券がレーティング「強気」継続ながら目標株価を1400円から1150円に引き下げた。自動車部品事業は、新規案件の寄与により増収基調が続くとみているが、グローバル生産体制強化のための投資によって固定費の増加が見込まれると指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の220億円(前期実績214億2700万円)に対して同証券では従来予想の230億円から225億円へ、来期予想を247億円から242億円へ引き下げている。
■ロイヤルホテル <9713> 312円 -22 円 (-6.6%) 本日終値
ロイヤルホテル<9713>が3日ぶり反落。同社は18日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の410億円から407億5000万円(前期比8.8%減)へ、営業利益を17億5000万円から12億5000万円(同1.7%減)へ、最終損益を5億8000万円の黒字から12億5000万円の赤字(前期26億9500万円の黒字)へ修正した。運営受託している「リーガロイヤルホテル京都」の運営受託料について、契約内容の変更により、今期に見込んでいた売り上げ計上が翌期にずれ込むことが響く。加えて、子会社のアール・ピー・ビルディングの賃料減額確認請求訴訟に関して、東京高等裁判所から同社の請求を棄却するなどの判決が言い渡され、賃料減額が認められなかったことにより、営業費用が増加、訴訟判決に伴う特別損失として減損損失約18億1400万円を計上することも影響している。
■藤森工業 <7917> 2,920円 -200 円 (-6.4%) 本日終値
藤森工業<7917>が反落。18日の取引終了後、世界で初めて血流条件下で血栓形成能を観測・測定する研究用装置「T-TAS plus」を10月1日、日本・米国・欧州で発売するとしたが、市場の反応は限定的のようだ「T-TAS plus」は、従来の血栓止血分野の検査装置は測定原理が異なり、血管を模した専用のマイクロチップ内の流路に血流を流し、血栓の成長速度や安定性を圧力波形と圧力指標によって定量評価するシステム。また、マイクロチップ内の白色血栓の成長や性状はビデオカメラでリアルタイムで視覚的に観察することができるほか、画像解析ソフトで血栓量を定量化することも可能としている。なお、既に共同開発している国内外の研究機関からは同装置を用いた学術論文なども出されており、有効性についての評価も得ているという。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,874円 -396 円 (-6.3%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が急反落。同社株が6000円大台を割り込んだのは2013年8月以来約2年ぶりとなる。8月初旬に発表した過去最大の1200億円を上限とする自社株買いや、ニケシュ・アローラ副社長が、個人で約600億円を投じ同社株を取得する方針を示すなど話題を提供し、8月は全体相場波乱で主力株総崩れとなるなか強さを発揮したが、その反動がここにきて一気に出ている格好だ。「機関投資家のリスク回避の売りに加えて、信用で買い込んでいた個人投資家の追い証発生を嫌った投げが追い打ちをかけている」(国内準大手証券)という。8月中旬以降は国内外証券会社の投資判断も一部を除き、概ね目標株価を引き下げる動きが相次いでおり、同社株にとって風向きの悪さが改めて意識されている。
■住友電気工業 <5802> 1,569円 -97.5 円 (-5.9%) 本日終値
住友電気工業<5802>が大幅続落。クレディ・スイス証券では、「9月に中国自動車市場の落ち込み影響を受けている模様」としながらも、10~11月には再度受注が上向く計画のため、「中国経済の失速影響は最小限に食い止めることができる可能性が高い」と指摘。16年3月期上期営業利益を600~650億円程度(会社計画は550億円)と予想し、レーティング「アウトパフォーム」を継続。目標株価は2400円から2000円に引き下げている。
■コマツ <6301> 1,840.5円 -112.5 円 (-5.8%) 本日終値
コマツ<6301>や日立建機<6305>など中国関連株が安い。ファナック<6954>も値を下げている。23日に発表された9月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)は47.0と6年半ぶりの水準に悪化。市場予想(47.5)も下回った。中国の景気悪化懸念を背景に23日の中国株式市場は下落しており、これを受けコマツなどの中国関連株に売りが先行している。
■SMC <6273> 25,170円 -1,525 円 (-5.7%) 本日終値
SMC<6273>が年初来安値を更新。ゴールドマン・サックス証券では、「売上高の約3割を占めるアジア、特に中国の事業環境悪化は今後6~12カ月の時間軸で業績の重石なる」と指摘。同社の足元業績が好調なのは受注及び業績の悪化が単純に後ズレしていることに起因しているとの見方で、中国の自動車や一般産業といった分野の減速感が本格的に影を差すのはこれからと予想。レーティングを「買い」から「中立」に、目標株価を4万1000円から2万7000円に引き下げている。
●ストップ高銘柄
シダー <2435> 296円 +80 円 (+37.0%) ストップ高 本日終値
東京鋼鐵 <5448> 466円 +80 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
ファインデックス <3649> 975円 +150 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
アール・エス・シー <4664> 712円 +100 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
パシフィックネット <3021> 775円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース