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【市況】ユーロ週間見通し:もみあいか、年内米利上げの可能性残る


■やや弱含み、ユーロ圏の金利先安観が再浮上

先週のユーロ・ドルはやや弱含み。米利上げ見送りや年内利上げに対する懐疑的な見方が浮上したことで短期筋などのユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。ユーロは一時1.1460ドルまで上昇したが、ユーロ圏の金利先安観が再浮上したことやポジション調整的なユーロ売り・米ドル買いが観測されたことでユーロは対米ドルで急速に伸び悩む展開となり、1.12ドル台後半まで売られた。
・取引レンジ:1.1214ドル-1.1460ドル

■もみあいか、年内米利上げの可能性残る

今週のユーロ・ドルはもみあいか。米利上げの先送りでユーロ買い・米ドル売りが大きく後退する状況ではないとみられる。ただし、年内利上げの可能性は残されていることやユーロ圏のインフレ率鈍化への懸念は払拭されていないことから、ユーロが先週高値(1.1460ドル)を上回る可能性は低いと予想される。
・予想レンジ:1.1200ドル-1.1400ドル

■弱含み、日米株安などが嫌気される

先週のユーロは対円で弱含み。米利上げ先送りを意識したユーロ買い・米ドル売りが活発化した影響でユーロの対円レートは一時137円31銭まで買われた。しかしながら、日米株安を嫌気して米ドル・円相場が円高方向に振れたことやユーロ圏の金利先安観が再浮上したことで、ユーロ買い・円売りは急速に縮小した。
・取引レンジ:135円00銭-137円31銭

■もみあいか、ユーロ圏の金利先安観で買い抑制も

今週のユーロ・円はもみあいか。ユーロ圏の金利先安観は後退していないことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制されそうだ。なお、ギリシャ総選挙が20日に行われるが、選挙結果はギリシャの債務削減策に重大な影響を与えないとの意見が多く、
ユーロ売り材料にはならないとみられている。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・23日:9月製造業PMI(8月:52.3)
・予想レンジ:134円00銭-137円50銭

《TM》

 提供:フィスコ

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