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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):クスリアオキ、ネクスト、銭高組、野村不HD

■クスリのアオキ <3398>  5,710円  +350 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 17日、クスリアオキ <3398> が決算を発表。16年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比48.5%増の28.1億円に拡大して着地。四半期ベースとしては5四半期連続で過去最高益を更新したことが買い材料。新規出店や既存店改装に加え、食品の品揃え強化などが奏功し、21.2%の大幅増収を達成した。利益率の高い調剤薬局の開設も増益に貢献した。上期計画の39億円に対する進捗率が72.1%に達したことで、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ネクスト <2120>  913円  +50 円 (+5.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ネクスト<2120>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日、同社株のレーティングを新規「バイ」とし、目標株価を980円に設定した。18年3月期まで2ケタ営業増益が続くと予想、中期的な成長余地から株価に割安感があると指摘した。国内最大級の掲載物件数(5万件超)を持つ不動産物件情報サイト「ホームズ」を運営。加盟店数や掲載物件数拡大により、今後は広告宣伝費比率の低減が見込める。また、旅館業法改正による楽天<4755>などと提携した民泊市場への参入にも注目している。同証券では16年3月期の連結営業利益は前期比63.5%増の44億円(会社予想43億1400万円)と予想、17年3月は同53億円、18年3月期は同65億円を見込んでいる。

■錢高組 <1811>  577円  +31 円 (+5.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 銭高組<1811>が全体悪地合いに抗して続伸、材料株素地を発揮。8月下旬にリニア中央新幹線の南アルプストンネルの新設工事で大手ゼネコンなどと共同受注を果たし、これを材料に大きなマドを開けストップ高を演じたが、その後も目先筋の利益確定売りを吸収しマドを埋め拒否の強い足をみせている。株価急騰を受けて信用規制がかかっているが、現状は貸株注意喚起にとどまっており、売買の自由度はそれほど失われていない。信用取組は11日申し込み現在で0.83倍と売り長であり踏み上げ期待が先高感につながっている。

■藤田観光 <9722>  417円  +14 円 (+3.5%)  本日終値
 藤田観光<9722>が3日続伸。同社は17日、2016年4月7日に沖縄の那覇・国際通りに開業を予定しているホテル名称を「ホテルグレイスリー那覇」に正式に決定し、10月7日より予約受付を開始することを発表した。「ホテルグレイスリー那覇」は沖縄最大の繁華街である那覇・国際通りのほぼ中央に11階建て198室を構える。現在4店舗を展開するホテルグレイスリーブランドは、口コミサイトや格付けガイドなどで高い評価を得ており、開業後は国内外の観光客からの利用が期待される。

■野村不HD <3231>  2,297円  +59 円 (+2.6%)  本日終値
 野村不動産ホールディングス<3231>が続伸。17日の取引終了後、東芝<6502>からNREG東芝不動産の30%分の株式を取得すると発表。従来からの所有分65%と合わせて、NREG東芝不動産の株式95%を保有することが明らかになった。取得価格は370億円。東芝は同不動産売却により財務改善を進める意向。野村不HDにとり同不動産はすでに連結子会社であることから、業績への直接的な影響は大きくないが、ゴールドマン・サックス証券は17日、「NREG東芝不動産が保有する資産の開発や、収益率が低い不動産の入れ替えなどが進めばポジティブな評価が得られよう」とも指摘。同社株の「中立」を継続する一方、目標株価は3070円から3100円に引き上げた。

■西日本鉄道 <9031>  601円  +15 円 (+2.6%)  本日終値
 西日本鉄道<9031>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付でレーティングを新規「バイ」、目標株価を800円に設定している。福岡都市圏へのアジア旅客流入や東京など沿線外のホテル展開などインバウンド旅客が業績を牽引、将来的には天神再開発の寄与も指摘している。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  1,162円  +21 円 (+1.8%)  本日終値
 17日、旭ダイヤ <6140> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.73%にあたる100万株(金額で13億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月1日から12月22日まで。

■OBC <4733>  6,010円  +100 円 (+1.7%)  本日終値
 オービックビジネスコンサルタント<4733>が3日ぶりに反発。きょうは、大和証券が同社の目標株価を引き上げたことが確認されており、買い手掛かり材料視されている。同証券は第2四半期決算プレビュー取材を実施。「内容はポジティブで、7~8月は地方マイナンバーセミナの寄与もあり、中小企業向け製品『奉行スタンドアロン』が前年同期比63%増(本数ベース)となった模様」としている。同証券は同社に対する業績予想を上方修正、「特に17年3月期以降はマイナンバー特需に加え、OMSS+の累積的な寄与が始まる」と予想している。レーティングは「1(買い)」を継続し、目標株価は6060円から7700円へ引き上げられた。

■ジェイテクト <6473>  1,839円  +19 円 (+1.0%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の機械セクター(自動車消耗品関連)のリポートでは、株価はグローバル自動車販売の減速懸念や景況感悪化などを背景に、完成車・自動車部品株に連動する格好で下落基調を強めたと指摘。それでも、軸受各社の業績は、「新規案件の獲得や各種コスト削減などが奏功、グローバル自動車販売台数以上の成長を確保している」との見方で、「各社業績は総じて堅調を維持している」と解説。当面は株価カタリストの多い銘柄を中心に推奨したいとして、銘柄選好順位をジェイテクト<6473>、日本精工<6471>、NTN<6472>、椿本チエイン<6371>の順に設定。16年3月期第3四半期まで2ケタ増益基調持続が見込まれるジェイテクトをトップピックに、第3四半期決算発表後には、日本精工の魅力が増すと予想している。

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