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【市況】<動意株・16日>(大引け)=免疫生物研究所、Vテクノロジー、TOWAなど

 免疫生物研究所<4570>=後場一時ストップ高。同社はきょう、ラテックス凝集法を用いた「LPLラテックス―IBL」を開発し、体外診断用医薬品として国内で製造販売認証を取得したと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。この診断薬は、血清および血しょう中のリポ蛋白リパーゼ測定に使用。今後、保険適用申請を経て、来年2月に販売を開始する予定となっている。

 ブイ・テクノロジー<7717>=後場大幅高。同社はきょう、液晶テレビの画質・品質の向上に貢献する光配向用露光装置「AEGIS-IPS」の国内外大手液晶パネルメーカー2社への採用が決まったと発表。さらなる受注獲得などが期待されているようだ。昨今、テレビ用IPS液晶パネル量産ラインへの光配向用露光装置の導入が本格化しつつあるなか、量産ラインでの早期運用を目指す試作機として採用されたという。

 TOWA<6315>=急伸。中国でのスマートフォンのハイエンド機種の普及に伴い、後工程で使われる高精度のパッケージング機が収益に寄与し、16年3月期営業利益は23億5000万円と2ケタ増益を見込む。ただ、中国景気の減速懸念が同社株にも重荷となり株価は8月下旬に年初来安値620円まで叩かれていた。きょうは米国の経済指標が比較的強かったことに加え、為替が円安方向に振れたことで半導体関連全般に買い戻しの動きが強まっているが、「FOMCを前に機関投資家が動きづらく、大型株は買い戻しの域を出ない。半導体関連の中でも値動きの軽い同社株に個人を中心とした短期資金が向かっている」(国内ネット証券大手)と指摘されている。

 田中化学研究所<4080>=反発。同社は16日取引終了後に、投資有価証券売却益1億5400万円を特別利益として第2四半期に計上すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。売却したのは上場有価証券1銘柄で、財務体質の改善を図ることが目的。なお、これによる16年3月期業績予想への影響はないとしている。

 エムケイシステム<3910>=大幅反発。同社は15日の取引終了後、16年3月期の単独業績見通しについて、売上高を従来予想の9億2000万円から10億3100万円(前期比36.7%増)へ、営業利益を同2億7500万円から3億1800万円(同48.6%増)へ、純利益を同1億7200万円から2億円(同57.5%増)へ上方修正した。マイナンバー管理システム「マイナde社労夢」や「マイナンバー取得代行サービス」の受注が想定を上回っていることなどが要因。また、業績予想の修正に伴い、従来10円を予定していた期末一括配当を15円(前期50円、ただし8月1日付で1対5株の株式分割を実施)に引き上げるとあわせて発表した。

 ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>=急伸。いちよし経済研究所が15日付のリポートで、投資判断を新規に「A」に設定し、目標株価を1600円としてことが刺激となっているようだ。同経研は、ゴルフ用品EC(インターネット販売)、ゴルフ場予約、ゴルフ専門メディアを総合展開し、国内ゴルファーの約3分の1に上る会員のデータを有する同社のゴルフ市場における競争力を改めて評価。16年12月期以降はシステム投資に伴う減価償却費の減少により、利益水準のさらなるベースアップが見込まれ、株価が今後の利益成長を織り込む余地は大きいと判断している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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