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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):積水ハウス、東レ、メッセージ、東京製鉄

■積水ハウス <1928>  1,838.5円  +11 円 (+0.6%)  本日終値
 積水ハウス<1928>が堅調。大和証券では、9月10日発表の16年1月期上期営業利益(817億1300万円)は、同証券の予想758億円を上回る「ポジティブな決算」と評価。株価は、「短期的に好業績を反映したリバウンド局面に入る」と予想し、レーティング「2」を継続。ただ、目標株価を2150円から2100円に引き下げた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、「賃貸住宅部門が想定以上に好調」との見方で、レーティング「オーバーウエイト」を継続。「バリュエーションが低下したこと」を背景に、目標株価を2360円から2250円に引き下げている。

■東レ <3402>  1,034.5円  +5 円 (+0.5%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の繊維・紙パルプ・ガラス土石セクターの7~9月期決算プレビューでは、コンセンサスや会社計画との比較で、東レ<3402>や帝人<3401>、王子ホールディングス<3861>、住友大阪セメント<5232>、太平洋セメント<5233>がポジティブな印象、日本製紙<3863>とレンゴー<3941>がネガティブな印象になると予想。17年3月期に向けて大きな業績改善が期待できそうな大平洋セメントと、中長期で実現確度の高い成長ストーリーを持つ東レをトップピック推奨して、セクターレーティング「中立」を継続。サブセクターでは、「中国や市況の影響や相対的に軽微なセメントセクターが選考されやすい」とみて、選好順位をセメント>繊維>ガラス>紙パルプの順に設定している。

■大研医器 <7775>  986円  +4 円 (+0.4%)  本日終値
 大研医器<7775>が小幅反発。TIWでは、「株価に割安感は見られないものの、直近の下落で調整もかなり進んだ」と指摘。「主力製品が引き続き堅調な伸びが期待できる」と見る中、これまで種まきを進めてきた大型新製品群が徐々に立ち上がり、今後は収益拡大の加速するステージに入る可能性が高いことを考慮すれば、「収益モメンタムが加速する期待から中期的な株価上昇余地がある」と解説。16年3月期営業利益予想は会社計画の17億1200万円を上回る18億3000万円とし、レーティング「B+」を継続している。

■メッセージ <2400>  2,103円  -500 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値
 メッセージ<2400>が大幅安、年初来安値を更新。同社は14日に、介護付有料老人ホーム「アミーユ豊中穂積」(大阪府)に対し、豊中市から6カ月の新規受け入れ停止の行政処分を受けたと発表。今月初に川崎市幸区の「Sアミーユ川崎幸町」で昨年、入所者3人が相次いで個室のベランダから転落死したことが明らかになったばかりであり、イメージダウンなどが懸念されているようだ。なお、今回の行政処分は同施設で介護職員1人が特定の入居者に対して身体的虐待を行ったことが原因だという。

■ライフコーポレーション <8194>  3,475円  -335 円 (-8.8%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ライフコーポレーション<8194>が続落。同社は14日の取引終了後、16年2月期の単体業績予想の修正を発表。営業収益を従来予想の6160億円から6310億円(前期比7.7%増)へ、営業利益を110億円から120億円(同10.9%増)へ、純利益を52億円から60億円(同13.4%増)へ上方修正したが、材料出尽くし感から売られている模様。新規店舗や既存店舗の改装が寄与したことに加え、売上拡大や客数増加に向けた販売促進の各種施策も寄与している。

■東京製鐵 <5423>  728円  -67 円 (-8.4%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 東京製鉄<5423>が続急落。鋼材の販売価格を10月から全品目で引き下げると発表したことが伝わり、収益に悪影響を与えるとの見方から売りに拍車がかかっている。同社は11日に現在電気炉2基を有する岡山工場で2018年に電気炉1基を廃止し、1基に集約することを発表した矢先だった。売買高は大きく膨らんでおり、構造改革期待から下値では買い向かう動きを暗示しているものの、足もとの業績悪化を懸念した売りに凌駕されている状況だ。

■カナモト <9678>  2,270円  -117 円 (-4.9%)  本日終値
 カナモト<9678>が続落、年初来安値を更新。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断を「B+」から「B」に引き下げた。目標株価は2600円(従来4000円)に見直した。公共投資予算減少などの影響を受け、東北地区以外の建機レンタル売り上げが想定以下となる見通し。このため、16年10月期の業績回復力にも不透明感が残るとみている。同社では4日に、15年10月期の連結営業利益を従来予想の169億6000万円から前期比3.1%減の159億5000万円に減額修正した。同証券では16年10月期の同利益は165億円を見込んでいるが、先行きへの不透明感を警戒している。

■荏原 <6361>  456円  -19 円 (-4.0%)  本日終値
 荏原<6361>が軟調。クレディ・スイス証券のアナリストは、原油価格予想の減額から荏原製作所の業績予想を下方修正。レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」へ格下げ、目標株価を800円から500円に引き下げるとレポートをリリースしたことが証券関係者の間で確認されている。市場関係者の一部からは、資源価格の下落により株価に影響を受ける企業が多くなっているため、資源価格に関係の深い企業には下半期の業績下方修正が警戒されているという。

■クボタ <6326>  1,716円  -50 円 (-2.8%)  本日終値
 クレディ・スイス証券の機械セクター(インフラ関連)のリポートでは、「中国需要の構造的な減速リスクに加え、原油や資源安に伴う新興国経済の低迷、円高・新興国通貨安などが響き、需要低迷が長期化しそう」と指摘。10~12月のセクター方向感「△」を継続するものの、2016年の見方を「〇」から「△」へ引き下げ、引き続き中国の月次や資源価格動向を注視しつつ、「マクロ環境に負けない高い自力成長力を有する銘柄を志向したい」と解説。インフラ関連6銘柄の選好順位を、クボタ<6326>>ダイキン工業<6367>>マキタ<6586>>荏原製作所<6361>>コマツ<6301>>日立建機<6305>の順に設定している。

■テンプホールディングス <2181>  4,935円  -135 円 (-2.7%)  本日終値
 テンプホールディングス<2181>が小幅安。改正派遣法の成立を先回り買いしてた向きが一巡した感じだ。ゴールドマン・サックス証券では、テンプホールディングスの目標株価を引き上げるアナリストレポートをリリース。3つの材料を取り上げ注目しているようだ、レポートによれば1)改正派遣法成立、2)広告のネットシフト加速、3)新中期計画を策定へと解説している。同証券のアナリストは目標株価を従来5400円から5800円に引き上げ、投資推奨リスト「買い推奨」として紹介している。

●ストップ高銘柄
 DIT <3916>  3,740円  +700 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 メディア工房 <3815>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 ビリングシステム <3623>  4,440円  +700 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 DNAチップ研究所 <2397>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 トランスジェニック <2342>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 オプトロム <7824>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   本日終値
 など、2銘柄

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