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【材料】ジオスター---今期の業績は急回復、東京外かく環状道路向けの生産本格化


ジオスター<5282>は会社設立以来、加圧製法によるコンクリート矢板、下水道整備向けボックスカルバート、耐震性に優れた可とうボックスカルバート、意匠性に優れたモジュラーチなど次々と特徴のある製品を市場に送り出し、プレキャストコンクリート製品製造で国内の国土建設に寄与してきた。

2011年には新日本製鉄のスチールセグメントである合成セグメント、鋼製土木建材の製造受託会社東京エコン建鉄を吸収合併し、コンクリートだけでなく、スチール、合成系のあらゆるセグメント製造をカバーし、セグメント分野におけるトップメーカーの地位を確立した。

また、国内のみならず、ベトナムのスチールセグメント製造委託会社において、日本下水道協会の鋼製セグメント製造工場としての認定を取得し、東南アジアのインフラ整備にも進出。また、マレーシア工場を建設するなど海外にも注力することで、業界トップクラスのセグメントメーカーとしての地位確立を志向している。

前期は消費税率引き上げ後の反動減に加え個人消費の回復遅れ、新設住宅着工戸数が低調に推移、業績低迷を余儀なくされた。ただし、期末の受注算は前期比3.3倍の445.6億円と急増し、2016年3月期は売上高で前期比55.9%増の310.0億円、経常利益で5.9億円(前期は2.76億円の赤字)が見込まれている。東京外かく環状道路向けセグメントの生産本格化、横浜地区道路セグメントの受注注力、ハイブリッド(合成)構造含む防潮堤の生産拡大、各地空港舗装版の生産、西日本地区工場を含めた生産連携強化などが背景にある。

《SF》

 提供:フィスコ

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