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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リコー、ディーエヌエ、住友重、マーベラス

■リコー <7752>  1,239円  +105.5 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 リコー<7752>が反発。旧村上ファンドの流れをくむ投資ファンドとして知られるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、関東財務局4日受付の大量保有報告で、同社株式を8月末時点で8.61%取得していることが判明、これが株価を刺激するかたちとなっている。同様に同ファンドによる6.18%の株式保有が明らかになった川崎汽船<9107>も売り物をこなし頑強、小幅ながら続伸となっている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,186円  +175 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 日経平均採用銘柄の入れ替えで明暗。日本経済新聞社は4日の取引終了後、日経平均株価の定期入れ替えを発表した。新規採用のディー・エヌ・エー<2432>と長谷工コーポレーション<1808>は急伸している一方、除外の平和不動産<8803>と日東紡<3110>は急落している。10月1日に入れ替えが実施され、9月30日の終値ベースでリバランスに伴う売買インパクトが見込まれている。

■住友重機械工業 <6302>  523円  +37 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 住友重機械工業<6302>が大幅反発。米系大手証券では、「業績リスクが不安視されているが、実際にはレイトサイクル事業が下支えする」と指摘。「株価は大きくアンダーパフォームしており、反発余地が大きい」との見方で、「500億円を越える営業利益水準を維持することができる」と予想。レーティングを「イコールウエイト」から「オーバーウエイト」に引き上げ、目標株価は820円から680円に引き下げている。

■マーベラス <7844>  1,151円  +80 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 マーベラス<7844>が大幅3日続伸。引き続き、3日に発表した自社株買いを好材料視した買いが入っている。上限を160万株(発行済み株式数の3.00%)、または20億円としているが、取得期間が9月7日から9月18日までと短期間であることから需給面でのインパクトが大きいとの見方が強まっている。なお、資本効率の向上や1株当たりの株主価値の向上を通じた株主への利益還元を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするために実施するという。

■DTS <9682>  2,645円  +119 円 (+4.7%)  本日終値
 情報サービス業大手のDTS<9682>が大幅反発。きょうは国内大手証券が目標株価を引き上げたことが確認されており、買い手掛かり材料視されているようだ。リポートでは、「メガバンク向け大型案件は今第3四半期よりピークアウトする見通し」としたうえで、足元で同行他案件や他メガバンクの海外接続・制度対応案件、大手生保2社の長期大型案件、一部証券会社からの引き合いがあり、全体では減収が回避される可能性が台頭している」としている。ただ、現行の同証券予想は新規受注を積極的には反映せず、来期予想を減益としながらも、同証券は減収が回避される可能性が比較的高いと考えるなどとして、レーティングは長期投資を前提に「1(買い)」を継続、目標株価は2750円から2930円へ引き上げられた。

■日本M&Aセンター <2127>  4,785円  +205 円 (+4.5%)  本日終値
 日本M&Aセンター<2127>が急反発、ここ4000円台半ばで下値を模索する展開となっていたが、きょうは前場段階で前日の陰線を包み込む形で大陽線を示現、5日移動平均線を上回ってきた。「目先はテクニカル的にもストキャスティクスやボリンジャーバンドなど底値圏を示唆する指標が多く、信用買い残など需給面の重さも乏しいことに着目した買いが入っている」(国内ネット証券大手)という。また、ファンダメンタルズ面からも再評価余地が大きい。高齢化の波は中小企業の経営にも波紋を広げており、企業の事業継承に絡む需要が増勢にある。同社はこの需要をとらえ収益に反映、16年3月期最終利益は前期比11.6%増の44億1000万円と連続過去最高益更新が濃厚だ。

■九州電力 <9508>  1,412円  +59 円 (+4.4%)  本日終値
 九州電力<9508>が急騰。同社は前週末引け後、未定としていた中間期連結営業利益見通しを700億円、経常利益見通しを550億円と公表した。同社では川内原子力発電所1号機の発電再開後の運転状況を確認した上で利益予想を知らせることとしていたが、同機が8月31日以降、定格熱出力一定運転を行っていることから、最近の需給動向などを踏まえ予想値を算出。また、前年度後半からの燃料価格の大幅な下落により燃料費が減少する一方、燃料費調整による電灯電力料への燃料価格下落の反映が期ずれすることで、経常黒字となる見通しとしている。通期市場コンセンサスが600億円前後の経常黒字と見られていることから、中間期地点での高進捗がマーケットで好感される格好となっている。

■SUMCO <3436>  1,034円  +34 円 (+3.4%)  本日終値
 SUMCO<3436>が5日ぶりに急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は4日、同社株のレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は1000円(従来1250円)としている。足もとの株価が大幅に下落したことを受け、レーティングを引き上げた。「ここ数カ月で世界的に半導体市場の減速感が強まって、それにつれてウエハー需要も従来想定よりは弱くなる可能性が高まってきた」とみている。同証券では「中長期的にはウエハーのタイト感は続くため短期的な調整局面があってもウエハー価格は崩れない」と分析しているものの「今回の調整が想定以上に深く長期化すればウエハー価格が下落する可能性は完全には否定できない」と指摘。一方、「今回の調整が短期間で終了しウエハーのタイト感が強まれば再び値上げが現実味を帯びてくる」とも予想している。

■アイダエンジニアリング <6118>  1,097円  +31 円 (+2.9%)  本日終値
  アイダエンジニアリング<6118>が反発。岩井コスモ証券は4日、同社株の投資判断の「B+」を継続するとともに、目標株価は1200円から1250円に引き上げた。海外の自動車生産向けにプレス機の受注拡大が続いているほか、4~6月期の営業利益(20億9700万円)は社内計画を超過達成した様子。また、各国で自動車増産が進むなか、同社もプレス機械の増産投資を計画している。16年3月通期の営業利益は会社予想79億円に対し81億円(前期比3%増)と増額修正を予想している。

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