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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~引き続き、押し目拾いのスタンスを意識


4日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:引き続き、押し目拾いのスタンスを意識
■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の買い越し
■前場の注目材料:海外投資家、1年半ぶりの大規模な「売り越し」


■引き続き、押し目拾いのスタンスを意識

4日の東京市場はこう着感の強い展開になりそうだ。3日米国市場はまちまちだった。週間新規失業保険申請件数やISM非製造業景況指数を受けて買いが先行。欧州中央銀行(ECB)総裁の発言を受けた欧州株高も支援材料になった。しかし、雇用統計の結果を見極めたいとする思惑もあるなか、その後は上げ幅を縮めていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の18220円だった。

米雇用統計を控えるなか、全体としてはこう着感の強い相場展開になりそうである。非農業部門就業者数が大幅な増加を示すようなら、一気に9月の利上げ観測を強める可能性がある。そのため、結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。

もっとも、9月の利上げについては、織り込む格好から調整が続いていたこともあり、利上げの確度が高まったとしても、結果的には不透明感払拭といった形でのアク抜けが期待される。また、8月4週の投資主体別売買動向では、外国人投資家が現物、先物ともに売り越しており、先物合算では売越額が04年以降で最高となった。

中国経済と米利上げへの懸念でリスクオフが起こり、ポジションを圧縮する流れとなったようだ。しかし、米利上げに対する不透明感が払拭される格好となれば、改めてポジションの積み増しが意識されやすいだろう。引き続き、押し目拾いのスタンスを意識したい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り760万株、買い1210万株、差し引き450万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

8月28日(金):310万株の買い越し
8月31日(月):330万株の売り越し
9月 1日(火):60万株の売り越し
9月 2日(水):810万株の売り越し
9月 3日(木):130万株の買い越し


■前場の注目材料

・海外投資家、1年半ぶりの大規模な「売り越し」
・コマツNTC、米GMから設備投資で大型受注
・特区、iPS細胞の生産規制を緩和


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:00  コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演

《SY》

 提供:フィスコ

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