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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):そーせい、アトム、インフォMT、ロート

■そーせいグループ <4565>  4,110円  -700 円 (-14.6%) ストップ安   本日終値
 1日、そーせい <4565> [東証M]が228万2500株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限24万7500株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約18.3%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は9月9日から14日までのいずれかの日に決定。最大で約127億5500万円の調達資金については、ヘプタレス社買収に伴う借入金200億円の一部返済資金などに充当する。

■アトム <7412>  785円  -73 円 (-8.5%)  本日終値
 1日、アトム <7412> [東証2]が親会社のコロワイド <7616> による3100万株の売り出しとオーバーアロットメントによる上限400万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料。売り出し株数は最大3500万株で発行済み株式数の約19.1%に相当する規模とあって株式需給悪化を懸念する売りが先行した。売出価格は9月9日から14日までの期間に決定される。

■インフォマート <2492>  1,188円  -107 円 (-8.3%)  本日終値
 インフォマート<2492>が続落している。同社は1日取引終了後に、8月4日付でeBASE<3835>から10億円の損害賠償請求を提起されたことを明らかにした。訴訟の内容は、同社が2005年4月からサービスを開始している「ASP規格書システム」について、開発元のeBASEが著作権侵害行為の差し止めなどを求めたもの。同社は今後、裁判で正当性を明らかにするとしている。なお、現時点で業績予想に変更はないが、影響を与えると見込まれる場合は速やかに開示する。

■ロート製薬 <4527>  1,912円  -91 円 (-4.5%)  本日終値
 ロート製薬<4527>が大幅続落。欧州有力証券では、「リップケア、アイケア、サンケアなどのニッチカテゴリーで一定のプレゼンスを持ち、中間層のトレードアップが中長期の成長ドライバー」と指摘。一方で、「新規事業(食ビジネス、再生医療)の収益貢献の不透明性、収益性、ROE、株主還元などの改善に対するセクター相対的な意識の低さが中長期の懸念材料」との見方で、短期的な好材料は十分に織り込んだと解説。レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げ、目標株価2050円は継続している。

■牧野フライス製作所 <6135>  836円  -39 円 (-4.5%)  本日終値
 牧野フライス<6135>が年初来安値を更新。米系大手証券では、「北米向け受注の反転なしには、株価上昇余地は限定的」と指摘。中国経済の減速懸念を背景とした先行き不透明感から、バリュエーション低下の可能性もあるとみて、今期営業利益を143億円から140億円(会社計画は130億円)に、レーティングを「1」から「2」に引き下げている。

■伊藤園 <2593>  2,597円  -99 円 (-3.7%)  本日終値
 伊藤園<2593>が続落。1日引け後に、2016年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表した。営業利益が前年同期比95.4%増の42億8900万円で着地した。ただ、1日付日本経済新聞朝刊の業績観測報道と同水準で、特にサプライズはなかったようだ。前日は、業績観測報道を好感して高寄りしたものの全面安商状で下げに転じ、173円安で引けていた。同社の第1四半期は、リニューアルした主力製品の「お~いお茶 緑茶」やコーヒー飲料の「TULLY’S COFFEE」ブランドシリーズを含むリーフ・ドリンク関連事業の売上高が1199億6600万円(前年同期比7.9%増)、営業利益は35億7000万円(同3.0倍)となり、業績をけん引した。

■GSユアサ <6674>  421円  -15 円 (-3.4%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が年初来安値を更新。欧州系有力証券では、「今期は鉛価格の下落メリットを受ける」とみているものの、「国内事業(自動車用鉛蓄電池と産業用電池・電源装置)は売上高の回復感に乏しいため、利益の上振れは限定的」と指摘。「今後大きなネガティブ材料は見込まないが、アップサイドも限られる」とみて、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価を520円から510円に引き下げている。

■JVCケンウッド <6632>  250円  -7 円 (-2.7%)  本日終値
 JVCケンウッド<6632>が続落。岡三証券が1日付でレーティング「中立」継続、今16年3月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の80億円(前期実績65億7000万円)に対して従来予想の75億円から70億円へ、来期予想を90億円から87億円へ引き下げた。PS(プロフェッショナルシステム)の回復が従来の想定よりも遅れるとみられることを指摘している。

■ローム <6963>  6,280円  -90 円 (-1.4%)  本日終値
 ローム<6963>が下げ幅を縮小。売り気配で始まり前日比180円安の6190円まで値を崩す場面があったものの、その後は持ち直して下げ幅を縮小。一時、プラス圏で推移する場面もあった。欧州大手証券では、「電子化に伴う車載半導体の中期的な成長シナリオは不変だが、短期では売上進捗に注意」と指摘。現在の会社計画では、「下期に円安による増収効果を除くベースで前年比1ケタ後半の増収率を見込んでいる」としながらも、「民生機器及び自動車の需要減速をふまえれば下ぶれる可能性がある」と解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価を9800円から8900円に引き下げている。

■SMC <6273>  27,285円  -325 円 (-1.2%)  本日終値
 米系有力証券の機械セクターのリポートでは、「8月の工作機械受注短観は、高水準にある工作機械受注の急減速を示唆する内容」と指摘。業況判断、受注総額の足元のセンチメントが悪化するなど、「今後の減速リスクに備える警戒局面に入る」との見方を継続して、「年後半に向けてFA(ファクトリーオートメーション)、工作機械関連の業績動向に対する減速懸念が強まる可能性がある」と解説。個別では、ディフェンシブ局面・中長期的観点から、「顧客層が広く、海外展開余地があり、アジアのみならず欧米でのシェア上昇余地がある」としてSMCを買い推奨している。

●ストップ高銘柄
 EAJ <6063>  1,141円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 田中化学研究所 <4080>  1,142円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 川西倉庫 <9322>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ETFSニケ <1694>  1,180円  -300 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値
 など、2銘柄

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