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【市況】米利上げ再開への思惑、目先は底入れを探る展開に【クロージング】


1日の日経平均は大幅に下落。724.79円安の18165.69円(出来高概算26億6000万株)で取引を終えた。中国の景気減速懸念を背景とした海外株安の流れを受けて、売り優勢の展開で始まった。その後は中国の製造業PMIなどの経済指標の発表待ちとなるなか、こう着感の強い展開に。

製造業PMIについては予想と一致だったこともあり、下落幅を縮める局面もみられた。しかし、上海指数が1%超の下落で始まったことが嫌気され、売り直される展開。後場に入って18600円を回復する局面もみられたが、NYダウ先物が260ドル安程度で推移していることも嫌気されるなか、下げ幅を拡大させている。

中国の景気懸念でリスク回避の流れとなり、内需・ディフェンシブ系の銘柄等へのポジション圧縮の流れが強まったことで、東証1部の値下がり数は96%を占める全面安商状となった。さらに、中国よりもNYダウ先物の下げに対する警戒感が強まっているとなると、9月利上げ再開への思惑が交錯するなか、週末の雇用統計を控えて模様眺めムードが強まりやすいだろう。

日経平均は先週の下落局面で残している週足ベースの長い下ひげにかかってきている。下ひげを埋めてくる動きともなると、底入れムードから、二番底を探る流れに向かいやすく、目先は底入れを探る展開に。

《AK》

 提供:フィスコ

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