【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:VIX短先物、アイフル、シャープ、ニッケ
■VIX短先物 <1552> 659円 +88 円 (+15.4%) 11:30現在
国際のETF VIX短期先物指数<1552>は寄り付きから買い物が集中。中国株安や、中国経済減速懸念を背景に世界株安の連鎖が起こっており、前日の米国株市場ではNYダウが530ドル安と4年ぶりとなる下げ幅を記録、恐怖指数と称されるVIX指数とリンクするETFで、基本的に米国株の予想変動率に連動することから、一気に水準を切り上げる展開となっている。
■アイフル <8515> 438円 +28 円 (+6.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
アイフル<8515>が全体相場に逆行して6%超の上昇をみせた。世界的な株安連鎖のなか東京市場でもリスク回避の売り圧力が強いが、こうしたなか、米国では9月利上げを見送る可能性も出ているほか、国内では日銀の追加金融緩和に対する期待も改めて浮上している。「ノンバンクは金融緩和局面で調達コストの低下メリットが見込まれる点が買いの手掛かり。アイフルは21日付でみずほ証券がレーティング『買い』で目標株価を570円に引き上げていることも買いを誘導している。ただ、他のノンバンクに買いが波及していないことは、単発的な人気にとどまる可能性を示唆している」(国内ネット証券大手)という指摘が出ていた。アイフルは直近20日申し込み現在で、信用取引の売り残が329万5000株増加する一方、買い残が333万6000株減少するなど、信用取組の改善が目立っていることもポジティブに作用しているようだ。
■シャープ <6753> 174円 +8 円 (+4.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
シャープ<6753>が逆行高。同社は21日引け後、5月14日に公表した「希望退職の募集」の結果を発表。希望退職の定員3500人程度に対し、希望退職数は3234人(国内連結従業員の約13%相当)となっており、2015年の中間期決算での特別損失は243億円になると報告。これに伴う人員削減により、2016年3月期において「約150億円の固定費削減効果を見込む」とコメントしており、値ごろ感も伴って買いが優勢となっているようだ。
■日本毛織 <3201> 989円 +15 円 (+1.5%) 11:30現在
21日、ニッケ <3201> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.64%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月1日から12月17日まで。また、今回取得した自己株式の全てを12月28日付で消却する。
■ニチレイ <2871> 755円 +2 円 (+0.3%) 11:30現在
ニチレイ<2871>は7月24日に年初来高値967円をつけて以降、調整局面が続いていたが、この日は全般安の中にあってしっかりの展開となっており、底入れの兆しが見えてきた。7月30日発表の第1四半期(4~6月)決算で、経常利益が前年同期比43.1%増の45億8000万円と大幅増益で着地したが、16年3月期同予想の180億円に対して順調な進捗ぶり。なお、東海東京調査センターでは、「好業績に加えTPP関連といったテーマ性もある」と評価しており、また、株価は100日移動平均線まで下落し押し目買いポイントに入ったとみるとしている。
■ユーグレナ <2931> 1,450円 -112 円 (-7.2%) 11:30現在
ユーグレナ<2931>がマドを開けて大幅に6営業日続落し、1月9日の年初来安値1487円を更新した。21日引け後、株主優待の変更を発表したものの、きょうのマザーズ市場は値上がり銘柄数が20銘柄に満たないほどに売り込まれており、地合いに抗し切れず下げ止まらない。ユーグレナでは、同社株式の長期保有を目的に、保有期間に応じた優待を実施する。同社株式を100株以上保有する株主に、同社通信販売で「ユーグレナ・ファームの緑汁」を購入の際に利用できる2000円割引クーポンを贈呈する。1年未満保有の株主には割引クーポン2枚を、1年以上では3枚を贈呈する。
■三井住友FG <8316> 4,716円 -325 円 (-6.5%) 11:30現在
三井住友フィナンシャルグループ<8316>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など大手をはじめ銀行株の下げがひと際目立つ。銀行セクターは業種別下落率でも最下位を争う状況に売られている。中国経済減速や中国株安に端を発した海外株安の影響で、外国人投資家が利の乗っている銀行株を合わせ切りで吐き出す動きが観測されている。メガバンクは個人株主も多いことから、全体相場にとっても個人投資家の信用余力の低下が投げを誘発する悪循環となっているもよう。
■昭和シェル石油 <5002> 1,036円 -54 円 (-5.0%) 11:30現在
昭和シェル石油<5002>、出光興産<5019>など石油元売り大手が軒並み安に売られているほか、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株の下げも目立つ。北米指標であるWTI原油先物価格は21日に一時1バレル=40ドル台を割り込むなど下落に拍車がかかっており、約6年5カ月ぶりの安値に沈んだ。終値は40ドル45セントと下げ渋ったものの、一段の軟化傾向にある原油市況を嫌気する売りが集まっている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,139円 -361 円 (-4.8%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が大幅安となり、株価は1月7日の安値7255円を下回り、7カ月半ぶりに年初来安値を更新した。中国経済の減速懸念を背景に世界的な株安の連鎖が起こっており、前週末の米国株市場ではNYダウが530ドル安と4年ぶりの暴落となるなど、国内外機関投資家のリスク許容度の低下が同社株の見切り売りを誘っている。また、外国為替市場では1ドル=121円台前半の推移と円高が進行しており、輸出採算改善期待の後退もマイナスに働いている。目先は中国・天津市で起きた爆発事故を受け、22日、同市内の2工場の操業停止を再延長し、24~26日の3日間も停止することを発表しており、これも株価の下げを助長している。
■しまむら <8227> 11,370円 -570 円 (-4.8%) 11:30現在
しまむら<8227>が5日続落。23日に発表した8月の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比6.3%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったが、地合い悪の中これを評価する動きは限定的となっている。気温が高い日が続いたことで、夏物セール品の販売が好調だったほか、ワイドパンツやニットベストなどの秋のトレンドアイテムも滑り出し順調となった。なお、全店売上高は同7.7%増だった。
■西松屋チェーン <7545> 1,065円 -38 円 (-3.5%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>が5日続落。同社はこの日、午前9時に8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報を発表、全店で前年同月比6.8%増、既存店で同3.8%増となったが、株価は全般の悪地合いに押される展開。天候に恵まれタンクトップなどの盛夏物衣料を初めとして夏物全般の動きが活性化し好調な売り上げとなっている。
■三菱商事 <8058> 2,238円 -79 円 (-3.4%) 11:30現在
三菱商事<8058>は軟調ながらも底堅さを発揮している。国際指標のひとつであるWTI原油先物価格は21日に一時1バレル=40ドル台を割り込むなど下落に拍車がかかっており、総合商社最大手の同社にとって原油安のもたらす収益への懸念が売りを誘う環境にある。一方、同社は21日取引終了後、今第1四半期末時点の発行済み株式数の2.09%に相当する3395万9900株を、31日に消却することを発表した。これによる株式需給関係の改善期待が下値を拾う動きにつながっているようだ。
■浜松ホトニクス <6965> 2,811円 -99 円 (-3.4%) 11:30現在
浜松ホトニクス<6965>が前週末21日の取引終了後、従来16円を予定していた15年9月期の期末配当を19円に増額したが、全般相場が悪化するなかで好材料を評価する動きは限定的となっている。なお、中間配当は30円(ただし15年4月1日付で1対2株の株式分割を実施)。前期は中間25円・期末30円だったため、年間では実施13円の増配となる。
■ファナック <6954> 19,550円 -195 円 (-1.0%) 11:30現在
ファナック<6954>が4日続落。株価は一時、前週末に比べ455円安の1万9290円まで売られた。世界株安が続くなか、中国景気動向などの影響を受けやすい同社株には売りが先行している。ただ、ゴールドマン・サックス証券は21日、同社株の「買い」を継続し、目標株価2万9000円を維持した。同証券では、同社の中長期の成長性を評価しており、「株式市場は短期業績動向にとらわれている」とみている。
●ストップ高銘柄
田中化学研究所 <4080> 701円 +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、1銘柄
●ストップ安銘柄
サイバーステップ <3810> 501円 -100 円 (-16.6%) ストップ安 11:30現在
など、1銘柄
株探ニュース
国際のETF VIX短期先物指数<1552>は寄り付きから買い物が集中。中国株安や、中国経済減速懸念を背景に世界株安の連鎖が起こっており、前日の米国株市場ではNYダウが530ドル安と4年ぶりとなる下げ幅を記録、恐怖指数と称されるVIX指数とリンクするETFで、基本的に米国株の予想変動率に連動することから、一気に水準を切り上げる展開となっている。
■アイフル <8515> 438円 +28 円 (+6.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
アイフル<8515>が全体相場に逆行して6%超の上昇をみせた。世界的な株安連鎖のなか東京市場でもリスク回避の売り圧力が強いが、こうしたなか、米国では9月利上げを見送る可能性も出ているほか、国内では日銀の追加金融緩和に対する期待も改めて浮上している。「ノンバンクは金融緩和局面で調達コストの低下メリットが見込まれる点が買いの手掛かり。アイフルは21日付でみずほ証券がレーティング『買い』で目標株価を570円に引き上げていることも買いを誘導している。ただ、他のノンバンクに買いが波及していないことは、単発的な人気にとどまる可能性を示唆している」(国内ネット証券大手)という指摘が出ていた。アイフルは直近20日申し込み現在で、信用取引の売り残が329万5000株増加する一方、買い残が333万6000株減少するなど、信用取組の改善が目立っていることもポジティブに作用しているようだ。
■シャープ <6753> 174円 +8 円 (+4.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率2位
シャープ<6753>が逆行高。同社は21日引け後、5月14日に公表した「希望退職の募集」の結果を発表。希望退職の定員3500人程度に対し、希望退職数は3234人(国内連結従業員の約13%相当)となっており、2015年の中間期決算での特別損失は243億円になると報告。これに伴う人員削減により、2016年3月期において「約150億円の固定費削減効果を見込む」とコメントしており、値ごろ感も伴って買いが優勢となっているようだ。
■日本毛織 <3201> 989円 +15 円 (+1.5%) 11:30現在
21日、ニッケ <3201> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.64%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月1日から12月17日まで。また、今回取得した自己株式の全てを12月28日付で消却する。
■ニチレイ <2871> 755円 +2 円 (+0.3%) 11:30現在
ニチレイ<2871>は7月24日に年初来高値967円をつけて以降、調整局面が続いていたが、この日は全般安の中にあってしっかりの展開となっており、底入れの兆しが見えてきた。7月30日発表の第1四半期(4~6月)決算で、経常利益が前年同期比43.1%増の45億8000万円と大幅増益で着地したが、16年3月期同予想の180億円に対して順調な進捗ぶり。なお、東海東京調査センターでは、「好業績に加えTPP関連といったテーマ性もある」と評価しており、また、株価は100日移動平均線まで下落し押し目買いポイントに入ったとみるとしている。
■ユーグレナ <2931> 1,450円 -112 円 (-7.2%) 11:30現在
ユーグレナ<2931>がマドを開けて大幅に6営業日続落し、1月9日の年初来安値1487円を更新した。21日引け後、株主優待の変更を発表したものの、きょうのマザーズ市場は値上がり銘柄数が20銘柄に満たないほどに売り込まれており、地合いに抗し切れず下げ止まらない。ユーグレナでは、同社株式の長期保有を目的に、保有期間に応じた優待を実施する。同社株式を100株以上保有する株主に、同社通信販売で「ユーグレナ・ファームの緑汁」を購入の際に利用できる2000円割引クーポンを贈呈する。1年未満保有の株主には割引クーポン2枚を、1年以上では3枚を贈呈する。
■三井住友FG <8316> 4,716円 -325 円 (-6.5%) 11:30現在
三井住友フィナンシャルグループ<8316>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など大手をはじめ銀行株の下げがひと際目立つ。銀行セクターは業種別下落率でも最下位を争う状況に売られている。中国経済減速や中国株安に端を発した海外株安の影響で、外国人投資家が利の乗っている銀行株を合わせ切りで吐き出す動きが観測されている。メガバンクは個人株主も多いことから、全体相場にとっても個人投資家の信用余力の低下が投げを誘発する悪循環となっているもよう。
■昭和シェル石油 <5002> 1,036円 -54 円 (-5.0%) 11:30現在
昭和シェル石油<5002>、出光興産<5019>など石油元売り大手が軒並み安に売られているほか、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株の下げも目立つ。北米指標であるWTI原油先物価格は21日に一時1バレル=40ドル台を割り込むなど下落に拍車がかかっており、約6年5カ月ぶりの安値に沈んだ。終値は40ドル45セントと下げ渋ったものの、一段の軟化傾向にある原油市況を嫌気する売りが集まっている。
■トヨタ自動車 <7203> 7,139円 -361 円 (-4.8%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が大幅安となり、株価は1月7日の安値7255円を下回り、7カ月半ぶりに年初来安値を更新した。中国経済の減速懸念を背景に世界的な株安の連鎖が起こっており、前週末の米国株市場ではNYダウが530ドル安と4年ぶりの暴落となるなど、国内外機関投資家のリスク許容度の低下が同社株の見切り売りを誘っている。また、外国為替市場では1ドル=121円台前半の推移と円高が進行しており、輸出採算改善期待の後退もマイナスに働いている。目先は中国・天津市で起きた爆発事故を受け、22日、同市内の2工場の操業停止を再延長し、24~26日の3日間も停止することを発表しており、これも株価の下げを助長している。
■しまむら <8227> 11,370円 -570 円 (-4.8%) 11:30現在
しまむら<8227>が5日続落。23日に発表した8月の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比6.3%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったが、地合い悪の中これを評価する動きは限定的となっている。気温が高い日が続いたことで、夏物セール品の販売が好調だったほか、ワイドパンツやニットベストなどの秋のトレンドアイテムも滑り出し順調となった。なお、全店売上高は同7.7%増だった。
■西松屋チェーン <7545> 1,065円 -38 円 (-3.5%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>が5日続落。同社はこの日、午前9時に8月度(7月21日~8月20日)の月次売上高速報を発表、全店で前年同月比6.8%増、既存店で同3.8%増となったが、株価は全般の悪地合いに押される展開。天候に恵まれタンクトップなどの盛夏物衣料を初めとして夏物全般の動きが活性化し好調な売り上げとなっている。
■三菱商事 <8058> 2,238円 -79 円 (-3.4%) 11:30現在
三菱商事<8058>は軟調ながらも底堅さを発揮している。国際指標のひとつであるWTI原油先物価格は21日に一時1バレル=40ドル台を割り込むなど下落に拍車がかかっており、総合商社最大手の同社にとって原油安のもたらす収益への懸念が売りを誘う環境にある。一方、同社は21日取引終了後、今第1四半期末時点の発行済み株式数の2.09%に相当する3395万9900株を、31日に消却することを発表した。これによる株式需給関係の改善期待が下値を拾う動きにつながっているようだ。
■浜松ホトニクス <6965> 2,811円 -99 円 (-3.4%) 11:30現在
浜松ホトニクス<6965>が前週末21日の取引終了後、従来16円を予定していた15年9月期の期末配当を19円に増額したが、全般相場が悪化するなかで好材料を評価する動きは限定的となっている。なお、中間配当は30円(ただし15年4月1日付で1対2株の株式分割を実施)。前期は中間25円・期末30円だったため、年間では実施13円の増配となる。
■ファナック <6954> 19,550円 -195 円 (-1.0%) 11:30現在
ファナック<6954>が4日続落。株価は一時、前週末に比べ455円安の1万9290円まで売られた。世界株安が続くなか、中国景気動向などの影響を受けやすい同社株には売りが先行している。ただ、ゴールドマン・サックス証券は21日、同社株の「買い」を継続し、目標株価2万9000円を維持した。同証券では、同社の中長期の成長性を評価しており、「株式市場は短期業績動向にとらわれている」とみている。
●ストップ高銘柄
田中化学研究所 <4080> 701円 +100 円 (+16.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、1銘柄
●ストップ安銘柄
サイバーステップ <3810> 501円 -100 円 (-16.6%) ストップ安 11:30現在
など、1銘柄
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