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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):エプソン、原油ブル、石油資源、デンソー

■セイコーエプソン <6724>  2,087円  +4 円 (+0.2%)  本日終値
 セイコーエプソン<6724>が5日ぶりに反発。ドイツ証券は19日、同社株の目標株価を2500円から2600円に引き上げた。投資評価の「バイ」は継続した。同社の16年3月期第1四半期(4~6月)の連結営業利益は前年同期比70.2%減の162億8800万円と大幅減益だったが、同証券では「第1四半期の下振ればかりに注目するのは、木をみて森を見ない状況」と指摘。「第1四半期では想定外のインクジェットプリンター(IJP)本体の生産前倒しがあったものの、消耗品は想定通りオフィスIJPがけん引して上振れている」としている。同証券では、16年3月期の連結純利益は737億円から750億円に増額修正。株価は割安に放置されており、買い好機とみている。

■NEXT 原油ブル <2038>  2,869円  -221 円 (-7.2%)  本日終値
 NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>がウリ気配で上場来安値を連日更新。原油価格に連動するETNで、指数の前日比変動率の2倍の値動きを示すボラティリティの高さが特徴。北米指標であるWTI原油先物価格は、週間在庫統計で原油在庫が予想に反し大幅な積み増しとなったことを背景に、前日終値で前日比1.82ドル安の1バレル=40.80ドルと2009年3月以来6年5カ月ぶりの安値をつけており、これを反映するかたちとなった。また、原油安で収益デメリットの発生する昭和シェル石油<5002>、出光興産<5019>など石油大手や国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源関連株も軟調に推移している。

■石油資源開発 <1662>  3,480円  -185 円 (-5.1%)  本日終値
 石油資源開発<1662>が5日続落。安値で前日比210円安の3455円まで急落する場面があった。国内大手証券では、「中期的には、カナダ・アルバータ州のHangingstone拡張の生産開始、 サハリン1のアルクトン・ダギの増産により、原油(及びビチューメン)価格が上昇した場合の恩恵は拡大する」と予想。それでも、「両案件とも将来の利益寄与に不透明な面があり、積極的な投資スタンスは取り難い」との見方で、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価は4300円から3800円に引き下げられた。

■デンソー <6902>  5,729円  -283 円 (-4.7%)  本日終値
 デンソー<6902>、アイシン精機<7259>などトヨタ系の自動車部品メーカーの下げが目立つ。20日付の日本経済新聞が「トヨタ自動車は部品メーカーを対象とした値下げの要請を1年ぶりに再開する」と報じており、これが利益採算の低下につながるとの思惑を呼んでいる。ここ最近は為替の円安傾向に歯止めがかかっていることや、中国景気減速に対する懸念も株価の上値を重くしている。

■MS&AD <8725>  4,135.5円  -161 円 (-3.8%)  本日終値
 モルガン・スタンレーMUFG証券の損保セクターのリポートでは、「国内損保事業の損害率改善は想定以上の進捗」と指摘。今年度後半から来年度にかけて、「国内損保事業では効率改善、海外保険事業の利益貢献拡大、政策株式の売却と資本の有効活用などが業績、株価のドライバーになる」と見ているものの、「国内損保事業回復をテーマとした株価上昇は一定株価に織り込まれてきた」と解説。業界投資判断は「アトラクティブ」を継続。株価上昇余地は、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>、東京海上ホールディングス<8766>、損保ジャパン日本興亜ホールディングス<8630>の順に大きいと分析している。

■三菱電機 <6503>  1,293.5円  -30.5 円 (-2.3%)  本日終値
 三菱電機<6503>が続落し新安値。ドイツ証券は19日、同社株の「バイ」を継続する一方、目標株価は2050円から1800円に引き下げた。同社の第1四半期(4~6月)決算は、電力事業における想定外の一時的費用と中国の昇降機受注の減速が懸念された。これを受け、同証券では16年3月期売上高を従来予想の4兆5810億円から4兆4630億円に、純利益は2363億円から2199億円に下方修正した。目標株価も「リスク要因を鑑み目線を下げる」としている。ただ、「株価はすでに調整済み」ともみており、バリュエーション面からレーティングは「バイ」としている。

■トヨタ自動車 <7203>  7,732円  -165 円 (-2.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が軟調。市場では、JPモルガン証券がトヨタ自動車のレーティングを格下げし、目標株価も引き下げたことがネガティブ材料として伝わっている。中国天津港での爆発事故の影響で日系自動車メーカーは生産体制に少なくとも影響が出ている。またタイでは自動車ローンの不良債権が増加していることや、タイバーツ安による輸入品の購入に影響が出始めているもよう。JPモルガン証券は、トヨタのレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」に格下げし、目標株価は9500円から9000円へ引き下げられた。

■ファナック <6954>  20,055円  -325 円 (-1.6%)  本日終値
 ファナック<6954>が一時、前日比380円安の20000円、村田製作所<6981>が同210円安の16985円と続落となっている。株式市場ではインバウンド関連銘柄と中国関連銘柄に売りが止まらないことが注目されている。19日の上海総合指数はプラスで引けたが、NY株式市場は大幅安となった。市場では中国経済の見方に対して、(1)株安から始まる(2)通貨安(3)実体経済への影響、と3つのポイントが進んでいる事を指摘する専門家がいた。ファナック、SMC<6273>、キーエンス<6861>など設備投資関連の銘柄は景気が良くなる時、最初に株価が上昇する傾向があり投資家に注目されるが、逆に景気が悪くなる時にも真っ先に下落する傾向がある、設備投資関連株の動向には引き続き注目されよう。

●ストップ高銘柄
 DMP <3652>  2,040円  +400 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 日東エフシー <4033>  937円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 オンコリス <4588>  712円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 エンバイオH <6092>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 駅探 <3646>  1,111円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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