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【経済】EMS世界最大手フォックスコン:中国撤退加速、製造拠点をインドに


電機機器の生産を請け負う電子機器受託生産(EMS)世界最大手フォックスコン・テクノロジー・グループ(鴻海科技集団)は8日、インド西部に位置するマハーラーシュトラ州政府と投資計画に関する覚書を締結した。フォックスコンは向こう3年にかけて同州で製造拠点を整備し、投入額は50億米ドル(約6220億円)になる見通しだ。現地メディア「Business Standard」がきょう10日報じた。

フォックスコンは、2020年までにインドで計10-12カ所の製造拠点・研究センターを整備する方針を示した。工場はマハーラーシュトラ州に限らず、ほかの州にも分散する予定で、インドで約5万人の雇用を創出する見通しだ。

フォックスコンは、製造拠点を中国からインドに移転する理由について、年々上昇する中国の人件費が割高であると説明した。同社は現在、通信機器大手ブラックベリーやシャオミ(小米科技)、アップル、アマゾンなどのメーカーから部品の生産を請け負っている。ただ、アップルの部品をインドで生産することについて言及しなかった。

《ZN》

 提供:フィスコ

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