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【材料】本日の注目個別銘柄:岩崎電気、サンリオ、ブラザーなど


<7269> スズキ 4661 +193
.5買い優勢。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は552億円で前年同期比8.3%増益、市場コンセンサスを40億円程度上振れている。先の観測報道どおりでインパクトは限定的であるが、注目されるインド事業の好調にあらためて評価が高まる格好へ。また、前日に伝わっているが、サード・ポイントによる株式保有も引き続き思惑材料視されているようだ。サード・ポイントもインド事業の高い価値を指摘している。

<2229> カルビー 5280 -330
売り優勢。前日に発表した第1四半期決算では、営業利益は61億円で前年同期比3.9%増となり、市場予想を5億円程度下回ったと見られる。売上は2ケタ成長となったものの、需給バランスの悪化から収益性が悪化する格好になったようだ。2割近い強気の営業増益見通し達成に不透明感が強まるスタートになっている。高値圏にある株価の利食い売りのきっかけにつながる。

<7731> ニコン 1516 +48
朝方から買いが先行。前日にCIPAが6月分の生産・出荷統計を公表、レンズ交換式カメラの出荷台数は前年比13%増、2013年1月以来のプラス転換を果たしており、ポジティブなインパクトにもつながっているもよう。デジタル一眼レフカメラも同10%増加のもようで、デジカメ関連市場には底打ち期待も高まる方向に。

<6448> ブラザー 1847 +158
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は153億円で前年同期比7.4%減益、市場予想は10億円程度下回る水準となったが、ドミノ買収費用負担などを考慮すれば、実質的には上振れと捉えられる形に。消耗品の売上好調や産業機器も上振れしたもよう。株価は足元で警戒感の強まりを反映していたため、想定以上に底堅い決算を受けて買い戻しなども優勢となる格好に。

<6924> 岩崎電気 275 +24
人気化。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は3億円の赤字で前年同期比1.9億円の損益改善。通期営業利益予想は27億円から29億円に上方修正している。従来型照明事業の減少幅が小幅にとどまる中、LED新商品が予想以上に売上を拡大させているもよう。株価水準の値頃感なども妙味に短期資金の関心が集まる展開となっているようだ。

<6376> 日機装 1040 -138
下落率トップ。前日に決算を発表、第1四半期営業損益は9.3億円の赤字、前年同期比6.5億円の損益悪化となっている。上半期予想は31億円で前年同期比41%増益の予想だが、計画達成には不透明感が強まる状況へ。国内透析装置販売が低迷しているほか、原油安の影響によってポンプにも案件の遅れなどが生じてきているもようだ。

<8136> サンリオ 3700 +285
大幅反発。岡三では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価は4000円としている。第1四半期営業利益は20%減と苦戦、通期でも営業減益の見通しだが、アジアの拡大は継続しているほか、日本でも新キャラクターが登場など中期的な成長の基盤は整備されつつあると評価。欧州の立て直しも下半期には成果が顕在化し、新たな成長ステージを迎えると考えているようだ。

<8058> 三菱商事 2467 -181
.5決算発表後は下げ幅を広げる。第1四半期純利益は750億円で前年同期比32%減益となる。市場コンセンサスは930億円レベルであり、大きく下振れする格好になっている。資源価格の下落を背景としたエネルギー事業や金属事業など、資源分野の落ち込みが大きくなったほか、非資源分野も減益になっている。資源価格の低迷から業績懸念は強かったと見られるが、想定以上の業績悪化と受け止められる形に。

<4768> 大塚商会 7090 +450
大幅続伸。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は232億円で前年同期比4.6%減益、従来予想の230億円をやや上回った。第1四半期が同24%減と大幅減益であったことから、上半期の計画達成は難しいと見られていただけに、4-6月期決算は想定以上との評価。決算発表を受けて、SMBC日興証券では7300円に、野村では7700円にそれぞれ目標株価を引き上げている。

<1812> 鹿島 650 +36
決算発表後は上げ幅広げる。第1四半期営業利益は117億円で前年同期比76%増益、80億円レベルの市場予想を上回った。通常第1四半期の収益水準は低くなるものの、上半期計画に対する進捗率は69%の水準に達している。また、第1四半期受注高は3410億円で同30%増、受注残高も膨らんでおり、今後の業績拡大を好望視される状況となっている。
《XH》

 提供:フィスコ

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