市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~日経平均は25日線の攻防、決算を手掛かりとした選別物色


30日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日経平均は25日線の攻防、決算を手掛かりとした選別物色
■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越し
■前場の注目材料:イトクロ<6049>が東証マザーズに新規上場


■日経平均は25日線の攻防、決算を手掛かりとした選別物色

30日の東京市場は反発が期待される。29日の中国・上海市場が4営業日ぶりに反発したほか、米国市場ではFOMC政策声明で、利上げの具体的な開始時期は示唆されなかったことが好感され、NYダウ、ナスダックともに上昇。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の20455円だった。日経平均はこれにさや寄せする格好から、再び25日線レベルを捉えてくることになろう。

また、前日の下げの一因だったファナック<6954>だが、ADR(米国預託証券)では東証比で100円超の上昇となっており、一先ず落ち着きをみせそうである。一方で、任天堂<7974>の決算などが評価されているほか、ファーストリテ<9983>も600円超の上昇をみせている。ファナック、ファーストリテの上昇が日経平均をけん引する格好。

一方で、米国ではツイッターやフェイスブックなどが決算を受けて弱い動きをみせており、IT関連の一角は手掛けづらい。また、カジノ法案の今国会での成立は断念と報じられており、それ程賑わっていなかったものの、関連銘柄へは換金売りが出やすいだろう。

日経平均は25日線レベルでの攻防の中、決算等を手掛かりとした選別物色になるとみられる。その決算では、本日発表が予定されているソニー<6758>に関心が集まりやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1150万株、買い1300万株、差し引き150万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

7月23日(木):220万株の買い越し
7月24日(金):110万株の売り越し
7月27日(月):220万株の買い越し
7月28日(火):160万株の売り越し
7月29日(水):300万株の売り越し


■前場の注目材料

・米ツイッター急落、ユーザー数の伸び悩み嫌気
・日本IBMと東大、人工知能使ったがん治療法開発へ
・イトクロ<6049>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 6月鉱工業生産速報(前月比予想:+0.3%、5月:-2.1%)
・08:50 前週分対外対内証券売買
・10:30 石田日銀審議委員講演(京都市)

<海外>
・10:00 スティーブンス豪準備銀行総裁講演

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均