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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):JIN、島津、東ソー、東芝

■ジェイアイエヌ <3046>  5,570円  +90 円 (+1.6%)  本日終値
 3日、JIN <3046> が6月度の月次売上状況(速報)を発表。既存店売上高が前年同月比10.0%増となり、3ヵ月連続で前年同月を上回ったことが買い材料視された。6月は前年同月比で休日が1日少なかったものの、エアフレームやコラボレーションアイウエアなどの新製品が堅調だったほか、高付加価値商品の販売も好調に推移した。

■島津製作所 <7701>  1,834円  +26 円 (+1.4%)  本日終値
 野村証券が3日付で島津 <7701> の投資判断「バイ(強気)」を継続し、目標株価を2000円→2500円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、15年4-6月期は前年同期比2.3倍の36億円の営業利益を予想している。要因は計測機器事業の好調であり、主力のクロマトグラフ製品が国内外で好調に推移していると報告。また、欧米企業と同水準の技術を確立した今、開発体制を維持すれば、持続的な成長を維持できる可能性は極めて高くなったと評価している。同証券では、足下の計測機器の好調や開発体制の変化による持続的な成長を踏まえ、16年3月期の連結営業利益を従来予想の330億円→345億円(会社計画は320億円)、17年3月期を365億円→383億円、18年3月期を400億円→415億円に上方修正した。

■東ソー <4042>  697円  -86 円 (-11.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 3日、東ソー <4042> が4270万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限630万株の第三者割当増資の実施を発表。新株発行が最大で発行済み株式数の8.15%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は7月13日から15日までのいずれかの日に決定。最大で約351億9200万円の調達資金については、ハイシリカゼオライト製造設備新設のための設備投資や借入金の返済に充てる。

■東芝 <6502>  412円  -11.4 円 (-2.7%)  本日終値
 東芝 <6502> が大幅に反落。日経新聞が4日付で「東芝の不適切会計問題で、過去の決算にさかのぼって利益を減額修正しなければならない金額が1500億円超に拡大する可能性が高いことが3日わかった」と報道するなど、複数の報道機関が同社の不適切な会計処理額について大幅に膨らむと報じたことが嫌気された。報道によると「すでに明らかになっているインフラ関連など548億円に加え、パソコンの部品取引にかかわる不適切案件などが拡大したもようだ。テレビと半導体でも不適切な処理が見つかった」としている。過去5年で1500億円を超す見通しで、田中久雄社長ら経営陣の責任問題へ発展することは避けられなさそうだ。外部の弁護士や会計士によって構成される第三者委員会が調査を進めている。

■不二ラテックス <5199>  328円  +80 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値
 不二ラテ <5199> [JQ]がストップ高。日経新聞が4日付で「不二ラテックスは主力のコンドームを増産する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「栃木工場(栃木県栃木市)に数億円を投じて新しい設備を導入。主に薄型の商品の増産にあてる。2016年度の生産量を数量ベースで14年度比3割増やす計画だ」という。中国など海外需要を薄型商品で取り込むとしており、増産効果による収益への寄与に期待した買いが向かった。

■E・Jホールディングス <2153>  1,106円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 3日、E・JHD <2153> [東証2]が15年5月期の連結最終利益を9億円→13.9億円に55.3%上方修正。減益率が47.2%減→17.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。高水準な建設コンサルタント業務の繰越受注が売上につながったことが寄与。子会社間の吸収合併に伴い、税金費用が減少したことも最終利益を押し上げた。業績上振れに伴い、期末一括配当を15円→22円(前々期は15円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■デザインワン・ジャパン <6048>  5,200円  +695 円 (+15.4%) 一時ストップ高   本日終値
 3日に決算を発表。「今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。
 デザインワン <6048> [東証M] が7月3日大引け後(15:00)に決算を発表。15年8月期第3四半期累計(14年9月-15年5月)の経常利益(非連結)は2.1億円となった。
  ⇒⇒デザインワン・ジャパンの詳しい業績推移表を見る

■協和コンサルタンツ <9647>  210円  +22 円 (+11.7%) 一時ストップ高   本日終値
 3日、協和コンサル <9647> [JQ]が15年5月上期(14年12月-15年5月)の連結経常利益を7000万円→1億0500万円(前年同期は1億6200万円)に50%上方修正したことが買い材料。グループでのコスト削減を進めたことから一般管理費の支出が計画を下回り、採算を改善させた。市場ではギリシャのユーロ圏離脱の可能性が高まったことを受けて多くの銘柄が売られるなか、好材料を発表した同社への買いが向かった。

■アエリア <3758>  2,700円  +90 円 (+3.5%)  本日終値
 アエリア <3758> [JQ]が3日、子会社リベル・エンタテインメントがスマートフォン向け恋愛リズムアドベンチャー「アイ★チュウ」iOS版の配信を開始したと発表したことが買い材料。同タイトルは事前登録者が11万人を突破しており、人気化が期待されるタイトル。Android版は6月26日から先行してサービスを開始している。発表を受けて、iOS向け配信の開始による業績への寄与を期待した買いが向かった。

■UTグループ <2146>  622円  +3 円 (+0.5%)  本日終値
 3日、UT <2146> [JQ]が中期経営計画を策定し、最終年度の21年3月期に営業利益82億円(15年3月期実績は22.3億円)、総還元性向50%以上を目指すと発表したことが買い材料。労働者派遣法改正を追い風に、同業のM&A加速や内部成長加速などに取り組み、人材業界における日本を代表するリーダー企業となることを目指す。さらに、M&Aにより、地方で人手不足な業界や女性・シニア活用が盛んな業界などに進出し、新たな収益源に育てる。M&Aに総額5年間合計で120億円~150億円程度投資する予定としている。

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