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【市況】欧州の反応次第で日経平均2万円でのボトム意識につながる【クロージング】


6日の日経平均は大幅に下落。427.67円安の20112.12円(出来高概算24億1000万株)で取引を終えた。ギリシャで、財政緊縮策の受け入れを争点に行われた国民投票は、緊縮策に反対が6割を超え、チプラス首相は勝利を宣言。ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯びたとの見方から、幅広い銘柄に売りが先行した。

その後は下げ渋る動きをみせていたが、株価救済策を発表した中国では、上海指数が8%近い上昇をみせるも続かず。一時マイナスに転じるなど不安定な値動きも心理的な重石となった。

日経平均は2万円ところでの踏ん張りをみせていた。このままボトム形成につなげたいところであるが、週明けの欧米市場の反応次第といったところか。ドイツのメルケル首相と、フランスのオランド大統領はギリシャの国民投票の結果を受け、ユーロ圏首脳会議を7日に開く予定。長期戦になるだろうが、協議の行方を見守る流れになりそうだ。

また、ギリシャのバルファキス財務相が辞任を表明したと報じられている。これを受けてやや下げ渋りをみせていたが、欧州市場なども進展期待から下げ渋りをみせてくるようだと、日経平均のボトム形成にもつながろう。物色としては業績に安心感のある銘柄や需給妙味のある銘柄、外部環境の影響を受けづらい銘柄等に、短期資金が向かいやすいだろう。

《AK》

 提供:フィスコ

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