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【材料】ヘリオス---iPS細胞を使った医薬品の開発を加速し、2020年の世界初の承認を目指す


ヘリオス<4593>は、iPS細胞の技術を活用した再生医療製品の研究開発、販売を行う。
経済産業省によると国内の再生医療市場は2020年に950億円、30年に1兆円に達する。
再生医療市場は、軟骨から眼、更に臓器等へと進むと予想されており、同社は第一歩として、眼の難病「加齢黄斑変性(AMD)」の治療用細胞の実用化に注力し、2020年の販売開始を目指している。加齢黄斑変性は、米国で207万人、国内で69万人の患者がおり、欧米では成人の失明原因の第1位、国内では第4位の病気である。

同社は、健康なドナーのiPS細胞から治療用細胞を量産し、多くの患者が移植を受けられるようにすることを狙っており、患者自身の細胞を使うよりも、治療にかかる時間や費用を抑えられ、収益性も高まる。既に理化学研究所の培養方法をベースに独自の改良を行い、生産効率を大幅に改善した。
また、大日本住友製薬との資本提携を行い、製造、プロモーションのための合弁会社も設立済みであり、開発から販売、製造体制の確立のめどが立っている点も期待できる。

国内で再生医療製品を発売する2020年の承認取得後の販売までは赤字の状態となるが、iPS細胞関連銘柄として市場からの注目度は高い。

また、既に眼科領域以外の肝臓、腎臓、膵臓をはじめとする臓器に関しても公立大学法人横浜市立大学との共同研究を始めており、あらゆる臓器再生へ応用される基盤技術について独占的なライセンスを取得している。

《SF》

 提供:フィスコ

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