市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~買い一巡後は米雇用統計控えてこう着か


2日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:買い一巡後は米雇用統計控えてこう着か
■外資系証券の注文動向:差し引き1040万株の買い越し
■前場の注目材料:6月百貨店売上高、3ヶ月連続増加


■買い一巡後は米雇用統計控えてこう着か

2日の東京市場は、ギリシャ支援受け入れ報道を受けた欧米市場の上昇の流れを背景に、買い優勢の展開となろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の20560円となっており、さや寄せする格好となりそうだ。ただし、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は、ギリシャが5日に国民投票を実施するまで次回会合を開催しないことで合意している。それまでは、積極的な売買は取りづらく、ギリシャ合意への思惑や関連報道などに市場は振らされやすいだろう。

また、米国では予想を上回るADR雇用報告が好感され、2日に発表される雇用統計への期待感からNYダウは138ドル高となった。米株高も材料視されることになるが、一方で雇用統計の結果を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすい。また、米国では連休を控えているため、資金流入が細る可能性も意識しておく必要がありそうだ。

ADP雇用報告を受けて円相場は1ドル123円台前半と、やや円安に触れて推移している。足元で利益確定の流れが続いていた自動車セクターなどには、自律反発が意識されやすい。もっとも、買い一巡後戻り高値水準でのこう着になりやすく、次第に個人主体による中小型株にシフトしやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)

■外資系証券の注文動向:差し引き1040万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り920万株、買い1960万株、差し引き1040万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

6月25日(木):90万株の買い越し
6月26日(金):200万株の買い越し
6月29日(月):40万株の売り越し
6月30日(火):780万株の買い越し
7月 1日(水):690万株の買い越し

■前場の注目材料

・6月の米ADP民間雇用者数、+23.7万人と予想上振れ(予想:+21.8万人)
・中国、成長鈍化懸念
・6月百貨店売上高、3ヶ月連続増加


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 6月日銀マネタリーベース
・08:50 6月日銀短観の全容・企業の物価見通し
・08:50 週次対外及び対内証券売買契約等の状況

<海外>
・10:30 豪・5月貿易収支(予想:-22.25億豪ドル、4月:-38.88億豪ドル)

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均