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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年6月26日

 今週の日経平均終値は20706円15銭、前週末比531円91銭高でした。

 日経平均は4週ぶりの反発で一気に年初来高値を更新してまいりました。2000年4月のITバブル時の高値(2万833円)もクリアしましたが、相場にそれほどの変化や達成感、過熱感もないことからここも単なる通過点に過ぎないものと思われます。資金は豊富にある、景気・企業業績も上向き、政策的後押しも強い今の状況は、金融相場+業績相場の最強の状態といえるでしょう。地力がついている分、海外からのマイナス要因にもかつてほどの脆弱さは見られなくなっています。現状、国内的に唯一の心配は、株価が業績(実体)から乖離し過ぎることでしょうか。PER16倍台の日経平均にまだそうした心配はありませんが、仮に18倍を超えてくると黄色信号、20倍超えは業績以外の要因がないと説明できない水準でミニバブルの可能性大となってきます。日経平均で向こう3カ月を展望して2万2000円辺りが適度な上値ではないでしょうか。その後は下期の業績の上振れ方次第だといえます。来週は世界を散々振り回してきたギリシャ問題がいよいよ決着を迎えます。良い・悪いどちらにせよアク抜けとなりますが、29日には結果が判明しているため、週明けの動きは目が離せないでしょう。(ストック・データバンク 編集部)

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