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【市況】<動意株・23日>(大引け)=ファーマフーズ、ナイガイ、関電化など

 ファーマフーズ<2929>=80円ストップ高まで買われる。同社はきょう、「ニワトリ由来抗体医薬品開発における品質評価システムの構築」が経済産業省の補助事業に採択されたと発表。これが材料視されているようだ。
 実施予定期間は今年9月から来年6月まで。今回の採択により、最新の機器を導入することで、早期の品質評価システム構築につながることが期待される。

 ナイガイ<8013>=後場に入り一時ストップ高。全般相場は底上げが進むなか、低位材料株に物色の矛先が向いており、特に内需のインバウンド消費が見込まれる銘柄の値動きが活発化している。靴下専業大手の同社にも満を持して投機資金の矛先が向かった。インバウンド消費を念頭に、同社は中国人観光客の「爆買い」需要を想定した商品ラインも強化、高価格帯商品も充実させており、市場でも同テーマに乗る銘柄として認知が進んだ。

 関東電化工業<4047>=後場上げ足加速。半導体や液晶パネル製造向けにフッ素系ガスの需要高水準で、今年初めから進捗する値上げ浸透効果も加わり売り上げ増加に採算改善のダブルメリットが加わっている。16年3月期営業利益は前期比29.7%増の60億円を予想しているが保守的で上振れするとの見方が強まっているようだ。テクニカル的にもボリンジャーバンドのマイナス2シグマ(2次標準偏差)に急接近したことで短期筋の買いを促した格好だ。

 井筒屋<8260>=ストップ高。市場関係者の間では「ここ九州関連がインバウンド関連の切り口で物色テーマとなっている。韓国での中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大で中国旅行者が九州に目的地を変更する動きなどが取り沙汰されたことから、北九州の有力百貨店である同社株にも仕掛け的な買いが流入したようだ」(国内ネット証券大手)という。ただ、同社の業績は13年2月期以降、営業利益など漸減傾向にあり、16年2月期も低迷を脱却できる見通しが立っていないことから、「収益面のアプローチからは妥当性を欠く上昇」(同)と指摘されている。

 ジグソー<3914>=ストップ高。22日に、欧州AR(拡張現実)テクノロジーカンパニーである英Kudanの日本法人が7月実施予定の第三者割当増資を引き受けることを決めたと発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。同社は出資により、IoT領域におけるARの活用および自動操縦・自動運転のコア技術である自動画像認識分野における技術共同開発や、IoT-OSとの連動によるグローバルクラウドインフラ連携およびビジネスフィールド拡大に伴う海外市場への進出、セキュアOSの開発などを推進するとしている。

 鳥貴族<3193>=一時ストップ高。22日の取引終了後、東京証券取引所からの承認を受けて、東証ジャスダック市場から東証2部市場へ市場変更することになったと発表しており、これを好感した買いが入っている。同社は「鳥貴族」の単一ブランドで関西圏、東海圏、首都圏の3大都市圏を中心に焼鳥屋をチェーン展開。15年7月期単独業績は、売上高172億6900万円(前期比18.2%増)、経常利益9億円(同8.3%増)を見込んでいる。同時に、7月31日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表し、さらに、株主優待の拡充を発表したことも好材料視されている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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