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【市況】個別銘柄戦略:物色の方向感定めにくいが、相対的には内需系優位に


米国株安に加えて、ユーロ圏の緊急首脳会議などを控えて、本日は様子見ムードが崩せないと見られる。ただ、今週は週末にかけて株主総会を控えており、日本株は下がりにくいタイミングとも捉えられる。米国の利上げタイミング先送り観測なども支援材料。押し目買いの動きなども意識はされてくるところだろう。一方、物色の方向性は定めにくい状況だ。なかでは、為替相場の円高傾向を受け、引き続き中心は内需セクターとなろう。とりわけ、今週はJフロントや高島屋など百貨店大手の決算発表を控えており、小売セクターへの関心が継続しそうだ。好決算が相次げば、インバウンド関連への支援材料にもつながっていこう。派遣法改正の成立がほぼ確定したことで、人材関連銘柄などにも引き続き関心は高まりそうだ。月末を控えて、政府の成長戦略に対する思惑なども各分野で高まっていく可能性もありそうだ。なお、企業の持ち合い解消加速報道が伝わっており、多少なりとも需給面での懸念は出るが、一方でグループ再編の進展につながるとの期待も台頭しよう。

《KS》

 提供:フィスコ

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