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【材料】<動意株・19日>(大引け)=石井工研、サックスバーHD、ラサ工など

 石井工作研究所<6314>=後場ストップ高。同社の大株主となっているモバイルクリエイト<3669>は18日に、ドローン関連事業への参入を目的に共同出資による子会社を設立したと発表。思惑買いを誘うかたちとなっているようだ。なお、モバクリは今年1月27日に、IoT分野での協力関係構築などを目的に石井工研の発行済み株式の32.69%を取得している。

 サックスバー ホールディングス<9990>=大幅高。2000円トビ台でのもみ合いを抜けて25日移動平均線とのマイナスカイ離を一気に解消する戻り足をみせている。駅ビルなどに直営店を展開し、女性向けを中心にバッグや財布、雑貨を手掛けており業績成長路線を走る。16年3月期はプライベートブランドの販売拡大で利益率を高め、免税販売への注力でインバウンド消費も取り込み営業利益は51億5900万円予想とほぼ2ケタ増益を見込む。ROEも13%台と高い。

 ラサ工業<4022>=動意含み。19日付の日本経済新聞が「九州電力が川内原子力発電所1号機(鹿児島県)の再稼働に向け、7月4日にも原子炉に核燃料を搬入する」と報じたことで、原発再稼働への思惑を背景に同社が新たに手掛けている放射性ヨウ素吸着剤に注目する動きが出ているもよう。また、主力のリン系製品が半導体などIT向けに好調で16年3月期営業利益は前期比16%増の15億円と2ケタ増益を見込んでおり、150円近辺の時価は個人投資家資金などを巻き込み低位株ならではの人気化素地が指摘される。

 ぐるなび<2440>=大幅反発。同社は18日の取引終了後、同社と東京急行電鉄<9005>、東京地下鉄(東京都台東区、以下東京メトロ)の3社が、訪日外国人向け観光情報サービスを共同構築するための具体的な協議に入ることで合意したと発表しており、インバウンド関連としての新たな展開への期待感から買われているようだ。3社が構想する訪日外国人向け観光情報サービスは、訪日外国人が滞在中に便利に使える機能を充実させるとともに、訪日外国人の目線で厳選した施設・イベント情報を丁寧に伝えるというもの。

 トランスジェニック<2342>=連日のストップ高。5月20日につけた年初来高値567円を大きく上回った。同社は18日に「臓器ヒト化マウス」に関して国際特許出願を行ったと発表。早期事業化への期待感が続いているようだ。この技術は、従来の免疫不全マウスを用いることなく、臓器ヒト化マウスを確立するもの。これにより、遺伝性疾患なども含めよりヒトに近い病態モデルを作製でき、より精度の高い創薬や臓器機能の研究に利用することができる。

 アエリア<3758>=大幅反発。同社は18日の取引終了後、子会社リベル・エンタテインメントが26日配信予定の恋愛リズムアドベンチャー「アイ★チュウ」の事前登録者数が累計9万人を突破したと発表しており、順調に登録者数を増やしていることが好感されている。「アイ★チュウ」は、5月18日に事前登録ページを公開。6月3日に事前登録5万人を突破し、11日に同7万人、16日に同8万人を突破したと発表していた。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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