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【材料】日東工器---国内需要が堅調に推移、16年3月期予想はやや保守的な見通し


日東工器<6151>は、空気・水・油・ガスなどの流体配管の接続・切り離しを簡単かつスピーディに行う迅速流体継手の世界的なトップメーカー。業界シェアもトップ。省力化機械工具、電動ドライバー、リニア駆動ポンプなども取り扱う。

2015年3月期の連結業績は、売上高で前期比5.8%増の287.15億円、営業利益で同18.2%増の49.02億円、経常利益で同20.5%増の50.91億円、当期純利益で同30.2%増の30.88億円と増収・2ケタ増益となった。主力の迅速流体継手などが堅調に推移。

2016年3月期の業績予想は、売上高で前期比2.6%減の279.60億円、営業利益で同3.7%減の47.20億円、経常利益で同6.5%減の47.60億円、当期純利益で同3.9%増の32.10億円と見込む。

今後は、東京オリンピック開催に向けて老朽化したインフラの整備や、リニア中央新幹線の開通工事などに同社の工具が多く使用されることが予想され、国内での需要はしばらく強い状態が続く。また、トップシェアを誇る迅速流体継手では、食品加工向けに分解洗浄できる製品のリリースや高圧水素充てん用の製品が燃料電池車トヨタ「MIRAI」に採用されるなど、新分野への進出も積極的であり中長期的な成長が期待できそうだ。

《SF》

 提供:フィスコ

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