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【市況】16日の中国本土市場概況:上海総合は続落で3.5%安、節目の5000ポイント割る


16日の本土マーケットは大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比175.56ポイント(3.47%)安の4887.43ポイントと続落した。節目の5000を割り込んで引けるのは、今月4日以来。上海A株指数は184.24ポイント(3.47%)安の5118.54ポイント。外貨建てB株相場も下落。上海B株指数が8.76ポイント(1.70%)安の505.92ポイント、深センB株指数は18.18ポイント(1.16%)安の1551.47ポイントで引けた。また、成長性の高いベンチャー企業向け市場の深セン創業板指数も2.85%安と続落。一時は6%近く下落している。


前日の軟調地合いを継ぐ。◆今週、25社が新規株式公開(IPO)の公募を行うため、資金需給の悪化が警戒されていること、◆中国証券監督管理委員会(証監会)が各証券会社に対し、投資家が場外で資金調達する行為に便宜を図ることを禁止したこと、◆深センと香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)解禁が先送りとなる可能性が浮上したこと??などが嫌気された。


業種別では、鉄道インフラ関連株の下げが目立つ。建設請負の中国鉄建(601186/SH)がストップ安、同業の中国中鉄(601390/SH)が8.5%安、鉄道車両の中国中車(601766/SH)がストップ安で引けた。原油相場安を嫌気し、エネルギー関連株も軒並み下げる。素材関連株や機械関連株、ITハイテク関連株、バイオ関連株、自動車株、発電やガスの公益株なども安い。金融株や不動産株も売られた。


半面、原発関連株の一角は物色される。李克強首相が15日、原子力発電大手である中国核工業集団(CNNC)の傘下企業を視察し、原発を含むクリーンエネルギーの発展を後押しする方針を示したことが支援材料となった。原子力発電で中国2位の中国核能電力(601985/SH)が値幅制限いっぱいまで買われ、重工業設備メーカー(原発設備など)の中国第一重型機械(601106/SH)が1.5%上昇した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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