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【経済】中国:北京に無人コンビニ試験店が登場、代金払わない客も


信用調査機関の芝麻信用がコンビニエンスストアのam/pm(中国語名:全時便利店)と共同で、中国の「信用の日」に当たる6月6日、“無人コンビニ”の試験店を北京市建国門の付近に開設して話題となっている。その名の通り、店内にレジ担当者はひとりも置かず、買い物客の支払いは阿里巴巴集団(アリババ・グループ)のネット決済サービス「支付宝(アリペイ)」を利用するか、現金によるセルフ精算となる。代金を支払うか、あるいはいくら支払うかは客に一存する。中央人民広播電台の経済ニュースチャンネル「経済之声」が7日付で報じた。

開店から1時間で、買い物客30人余りが来店。支払い方法に戸惑う客が一部散見されたものの、スムーズに買い物をする客がほとんどだった。ところが午後に入ると、事態は一変する。代金を一切支払わなかったり、定価よりも少ない金額を支払う客が確認された。女性客3人が代金を支払わずに、高価な商品を持ち出したほか、また別の客は高額の酒・たばこに対し、わずか10人民元しか支払わなかったという。

芝麻信用の担当者は、今回は信用調査のため、こうした問題顧客の法的な責任は追及しないとしている。試験店を通じて、中国の一般大衆に信用社会に対する期待や自信を持ってもらい、将来的に無人コンビニの形態を定着化させたい考えという。
なお芝麻信用は同日、浙江省杭州市でも華潤万家Vango便利店と組んで無人コンビニの試験店を開設している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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