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【市況】【今週の早わかり株式市況】 日経平均が27年ぶりに11連騰、円相場は12年半ぶり安値

 今週の株式市場は、前週末の22日にイエレン米FRB議長が「年内の利上げ」に前向きな発言したことで投資マネーによるドル買いからドル高・円安が進んだことを受け、輸出関連株を中心に買いが入り、7日続伸してスタート。
 その後も円安が進んだことから利益確定売りをこなしながら、海外勢とみられる買いが続き上値を追う展開となった。28日(木)には円相場が12年半ぶりに一時1ドル=124円台前半まで円安が進み輸出関連株が引き続き買われたほか、メガバンク株にも買いが広がった。
 週末は前日の欧米株安を受けて利益確定売りが膨らみ上値が重い展開となったものの、前日比プラスを堅持し、27年ぶりに11日続伸となった。

 日経平均は、前週比298円(1.47%)高の2万0563円と3週続伸して取引を終えた。週間の振れ幅は336円と前週の579円から縮小した。

 11連騰の背景としては、【投資部門別売買動向】をみると、「海外投資家が買い」、「個人投資家が売る」という構図が明らかで、海外勢の買いが個人の売りをこなしながら上値を追う展開だ。


 来週は11連勝しているだけに一時的に調整する場面もありそうだが、海外投資家の日本株を再評価する買いは当面続くとみられ、相場を押し上げる展開が想定される。個別ではメガバンク株が今週買われたが、地方銀行株にも買いが広がるか注目したい。

◆マーケット・トレンド(5月25日~5月29日)

【↑】 5月25日(月)―― 7日続伸、円安で輸出関連株が高い
 日経平均 20413.77( +149.36)  売買高20億5248万株 売買代金 2兆1467億円

【↑】 5月26日(火)―― 円安で8日続伸、高値警戒感が重石
 日経平均 20437.48( +23.71)  売買高19億1395万株 売買代金 2兆0543億円

【↑】 5月27日(水)―― 円安を追い風に9日続伸、15年1ヵ月ぶり高値
 日経平均 20472.58( +35.10)  売買高25億5180万株 売買代金 2兆7725億円

【↑】 5月28日(木)―― 27年ぶりに10日続伸、欧米株高・円安を好感
 日経平均 20551.46( +78.88)  売買高31億1908万株 売買代金 3兆2639億円

【↑】 5月29日(金)―― 27年ぶりに11日続伸、業績改善・外国人買い期待で
 日経平均 20563.15( +11.69)  売買高32億9190万株 売買代金 3兆6663億円

◆セクター・トレンド(5月25日~5月29日)

(1)ブリヂストン <5108> などゴム、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株が買い継続
(2)東電 <9501> 、中部電 <9502> など電力株も商い伴い上値追い続く
(3)みずほFG <8411> 、三井住友FG <8316> などメガバンク株が買われた
(4)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄といった素材株も堅調
(5)前週買われた三井不 <8801> など不動産、JR東海 <9022> など陸運株は上げ一服
(6)先駆したOLC <4661> などサービス、JT <2914> など食品といった内需株は軟調

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