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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~利益確定はしても、ショート戦略は避けたいところ


26日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:利益確定はしても、ショート戦略は避けたいところ
■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し
■前場の注目材料:設備投資、大手主要企業が攻めに転換


■利益確定はしても、ショート戦略は避けたいところ

26日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場はメモリアルデーの祝日。この影響から25日の東証1部の売買代金は2.1兆円にとどまっており、4月27日以来、約1ヶ月ぶりの低い水準だった。本日も海外勢のフローは限られるため、薄商いの相場展開が続こう。また、欧州は英国、ドイツが休場だったが、ギリシャの債務危機やスペインの政治情勢を巡る不透明感から、フランス、イタリアなどが弱い動きをみせていた。

日経平均は7営業日続伸で15年ぶり高値水準を更新しているが、短期的な過熱警戒感も強まってきており、利益確定の流れが先行しやすいだろう。もっとも、昨日は14時半辺りに関東地方で強い地震が発生し、やや売り仕掛け的な動きもあったが、これが大引けにかけてのショートカバーにつながる展開だった。需給は良好であり、利益確定はしても、ショート戦略は避けたいところであろう。

また、日経平均は4月高値とのダブルトップ水準を上放れてきており、トレンドが強まりやすい。目先のターゲットとしては、2000年のITバブル高値である20800円台への意識が強まりやすい。個人が投資先選びなど資産運用を金融機関に一任するラップ口座の残高が、4月末には4兆円を超えたもようで待機資金は豊富であり、押し目買い意欲も強い。相対的に出遅れているセクターや銘柄、出遅れ感のある中小型株の高ROE銘柄等へも関心が向かいやすいだろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き70万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り630万株、買い700万株、差し引き70万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

5月19日(火):240万株の売り越し
5月20日(水):590万株の買い越し
5月21日(木):140万株の買い越し
5月22日(金):70万株の売り越し
5月25日(月):120万株の買い越し

■前場の注目材料

・設備投資、大手主要企業が攻めに転換
・都内の2014年訪日客887万人、2年連続過去最多
・USJ、夏限定イベント発表

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・特になし

<海外>

・特になし

《FA》

 提供:フィスコ

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