【材料】山一電が２カ月ぶり新高値、半導体ソケット好調で株価に勢い

　山一電機<6941>が大幅高で、約２カ月ぶりに年初来高値を更新。１０００円を通過点とする勢いで上値追いを続けている。中国を筆頭に新興国で普及が加速するスマートフォン向けや、電装化が進展する自動車向けに電子部品需要が高水準、同社が生産する半導体ソケットも会社側想定を上回る好調な伸びをみせている。１５年３月期営業利益は前の期比２．９倍の２３億７０００万円と目を見張る高変化を示したが、１６年３月期はその反動もあって前期比５．５％増の２５億円と伸び率が鈍化する見通し。ただ、市場では会社側予想は保守的で増額余地ありと見る向きも少なくないようだ。時価ＰＥＲは１２倍台と割高感に乏しい。株価は元来ボラティリティが高く、業績面や指標面で裏付けされた買い安心感が投機資金の攻勢を促している。

山一電機の株価は１３時５３分現在１０９１円（△６０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）