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【特集】<話題の焦点>=紫外線対策に前倒し需要、独自技術の開発商品に注目

 20日に平年に比べ11日遅く沖縄地方が梅雨入りしたものの、本州はしばらく晴れベースで日差しの強い日が続きそうだ。5月以降はほぼ真夏に匹敵する紫外線が降り注ぐという。

 日焼けした皮膚が赤くなるのは、皮膚のDNAに傷がついたことを意味し、多少DNAが傷ついても、皮膚はその傷を修復できる力を持つ。ところが、あまりに強い日焼けをすると、修復遺伝子の酵素の働きが追いつかなくなる。DNAに傷が残り、シミ、そばかすなどの色素沈着の発現や、突然変異として皮膚がんの元が生成される懸念もあるという。紫外線対策関連銘柄の動向に注目した。

 堺化学工業<4078>は、ロート製薬<4527>と共同で紫外線を吸収し赤色光を発光する新規原料「トーンチェンジパウダー」を世界で初めて開発。従来にない機能性化粧品への利用が期待される。

 ファンケル<4921>は、紫外線の強い季節の集中ケアを行う「ホワイトアドバンス ドリンク DX」を発売。肌色メラニンを効率的に育てる「ヒドロキシチロソール」と「L―シスチン」を組み合わせて配合し、独自の発想で開発した。

 ムーンバット<8115>は、極細繊維を使用することで、傘地20%軽量化(ムーンバット従来品比)を実現した雨の日も使えるパラソル「フワクール」を発売。帝人フロンティアとの初の共同開発素材でパラソル最高レベルの一級遮光(遮光率99.99%以上)・UV遮蔽率99%以上の効果を発揮する。

 このほか、資生堂<4911>、花王<4452>、コーセー<4922>、マンダム<4917>など化粧品メーカーも日焼け止めでビジネスチャンスが見込まれる。

◆主な紫外線対策関連

銘柄(コード)     PER     株価

堺化学<4078>     15.2    410
ロート<4527>     22.7   1763
ファンケル<4921>  102.6   1443
ムーンバット<8115>  12.6    203

※株価は21日終値(単位:倍、円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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