市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~中小型株の高ROE銘柄等へ関心が向かいやすい


22日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中小型株の高ROE銘柄等へ関心が向かいやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し
■前場の注目材料:サーボモーター需要拡大、自動化の波が追い風


■中小型株の高ROE銘柄等へ関心が向かいやすい

25日の東京市場は堅調な展開が見込まれ、日経平均は年初来高値更新が意識されよう。22日の米国市場では、メモリアルデーの連休を控えて閑散取引となる中、早期利上げ観測が再燃したことで下落している。イエレンFRB議長講演では、年内の金利引き上げを行うことが適切との認識を示している。これを受けて円相場は1ドル121円50銭辺りと円安に振れて推移しているほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の20365円だった。

これにさや寄せする格好から、日経平均はギャップ・アップの形で年初来高値を更新してくることになろう。また、企業の積極的な株主還元策の流れもあり、海外投資家が重視するROEは3社に1社が10%を超えたと伝えられており、買い安心感につながる。25日の米国市場がメモリアルデーの祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られるとみられる。一方でラップ口座の残高が急拡大していると伝えられるなか、個人主体の押し目買い意欲は強そうだ。

物色としては、決算が通過する中で、改めて業績や株主還元策、成長戦略等を再評価する動きが強まりやすいと考えられる。足元で強い動きが続いていた銘柄などには利食いが出やすい半面、相対的に出遅れているセクターや銘柄などへの見直しといったリバランス的な動きが強まるとみておきたい。中小型株の高ROE銘柄等へも関心が向かいやすい。

その他、きょうから「Weeklyオプション」の取引が開始される。各週の金曜日に満期を迎える週次取引であり、時間的価値がない分、低価格で取引ができる。短期筋の資金流入が意識されそうである。

■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り730万株、買い850万株、差し引き120万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

5月18日(月):40万株の売り越し
5月19日(火):240万株の売り越し
5月20日(水):590万株の買い越し
5月21日(木):140万株の売り越し
5月22日(金):70万株の売り越し

■前場の注目材料

・サーボモーター需要拡大、自動化の波が追い風
・「Weeklyオプション」取引開始、短期売買の活性化
・ヤマダ電機、全国約10店舗を一斉閉鎖、量販店の転機に

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 4月貿易収支(予想:-3511億円、3月:+2274億円)

<海外>

・香港市場は仏誕節の祝日のため休場
・英国株式市場はバンクホリデーのため休場
・米国株式・債券市場はメモリアルデーの祝日のため休場

《FA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均