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【注目】富田隆弥の【CHART CLUB】 「日足好転だが、目先は調整含み」


◆5月7日安値1万9257円から切り返した日経平均株価。日足が陰転したあとだけにアヤ戻りとして正念場が続くと見ていたが、そんな懸念をよそに順調に回復し、20日には4日続伸で一気に高値を取ってきた。NYダウが高値更新、独DAXも切り返すなど同時株高の流れが日経平均のV字回復を後押し、まさに「政策には逆らうな」という流れである。

◆これで日足は好転、週足も上昇基調を継続、チャートは2000年2万0833円高値を目指す流れに戻したといえる。とはいえ、すぐ強気にはなれない。サイコロが10勝2敗、短期RCIが高値圏になるなど、テクニカルは過熱を強めている。また3月、4月と「23日」が高値になったほか、4月30日の日銀政策決定会合後に調整を強めた経緯もあり、目先的には調整挟むことも想定しておく。横這うスピード調整ならさらなる上伸も可能だが、変化日の高値示現でもあり月末にかけて値幅調整の可能性もある。

◆先物や年金マネー主導による相場なので、個別株は主力株の躍進が目立っている。だが、同じ主力でも大きく上げたものから出遅れものへシフトする動きが見られる。それは業種間であったり、同じ業種の中でも起きており、上値追いには注意が必要だろう。いつの時代でも同じことだが、注目するなら出遅れものにシフトするべきだし、投資としては「安値、底値」ものを待ち伏せておくのが基本だ。とはいえ、目先的には節を抜いて走り出したものに割り切って注目するのも一策。「東急建設 <1720> 、邦チタ <5727> 、野村 <8604> 」。

(5月21日 記、毎週日曜日8時40分に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

【富田隆弥 プロフィール】
 「チャートブック」元編集長。サイト「チャートクラブ」等で株式情報を発信。

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