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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~主力銘柄などに資金が流入する「筋のいい相場」


20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・GDP上振れも加わり20200円台回復、後場の注目はインバウンド関連に
・ドル・円は120円89銭付近、東京株強含みで下げ渋る展開
・主力銘柄などに資金が流入する「筋のいい相場」

■GDP上振れも加わり20200円台回復、後場の注目はインバウンド関連に

日経平均は4日続伸。144.13円高の20170.51円(出来高概算12億2000万株)で前場の取引を終えている。寄り前のGDP速報値が市場予想を上振れたことなども加わり先高感の強い地合いは継続。週末に日銀金融政策決定会合が控えているものの、追加緩和実施を期待したイベントドリブンは現物、先物市場ともに観測されていない。足元の地合いは指数が買われる先物主導ではなく、主力銘柄などに資金が流入する「筋のいい相場」と言えよう。ただ、東証一部の値上がり数は899銘柄で値下がり数(802銘柄)と日経平均の上昇幅を考慮すると値上がり数は少ない。TOPIXコア30など大型株を中心とした地合いに。

業種別では、ゴム製品、海運、電気・ガス、不動産、医薬品などが上昇している一方、石油・石炭、鉱業の下げが目立つ。売買代金上位銘柄では、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、野村<8604>が上昇。ソフトバンク<9984>、ソニー<6758>、東芝<6502>がさえない。

後場14時に4月の訪日外国人客数が発表される。ラオックス<8202>が400円レベルで高値もみあいとなっているが、インバウンド関連銘柄の一角は発表のタイミングで動意付く可能性も。日経平均は取引時間中の年初来高値20252.12円(4/23)手前で上げ一服となったことから、後場上値が重くなるかもしれない。大型株の上値が重くなれば、個人投資家を中心とした売買は中小型株に向かいやすくなる。マザーズやJASDAQ市場の主力銘柄の動向も注目したい。

■ドル・円は120円89銭付近、東京株強含みで下げ渋る展開

120円89銭付近で推移。ドル・円は、米国10年債利回りが上昇していること、東京株式市場が強含みに推移していること、日本銀行金融政策決定会合での追加緩和策期待、4月FOMC議事録のタカ派観測などで堅調に推移した。ユーロ・ドルは小動き、1.1123ドルから1.1151ドルで推移。資産購入プログラムの前倒し観測、ギリシャ債務問題への警戒感から上げ渋る展開となった。ユーロ・円は小動き、134円39銭から134円67銭で推移。

12時20分時点のドル・円は120円89銭、ユーロ・円は134円73銭、ポンド・円は187円63銭、豪ドル・円は95円83銭で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日東電<6988>、一時年初来高値を更新
・主力銘柄などに資金が流入する「筋のいい相場」
・後場14時に4月の訪日外国人客数が発表

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

・14:00 4月訪日外国人客数

<海外>

・15:00 独・4月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、3月:+0.1%)
・16:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演(経済状況と金融政策、ミュンヘン)

《FA》

 提供:フィスコ

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