【材料】富士フイルムが３日続伸、好業績に加え株式需給面でも思惑

　富士フイルムホールディングス<4901>が前引けのマイナス圏から切り返し、３日続伸と強さを発揮している。デジカメの採算改善に加え医療システムが好調で１６年３月期は前期比１０％増益の１９００億円を見込むなど業績好調が続く見通し。インスタントカメラ・チェキの売り上げも拡大しており、会社側見通しは増額の可能性ありとする見方が市場に広がっている。Ｍ＆Ａを通じてｉＰＳ細胞関連分野へも積極展開、業容拡大への期待も大きい。世界的に高い知名度を持ち、株式の４０％を海外勢が保有する同社株にあってＰＢＲ１倍前後の時価は見直し余地があるとの指摘もある。直近は信託銀行経由で大量保有する動きが確認されており、株式需給面でも思惑を誘う。

富士フイルムの株価は１４時５２分現在４６００．５円（△４３．５円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）