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【市況】香港株式概況:香港ハンセン指数は上昇、内外環境の改善が好感される


11日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比140.86ポイント(0.51%)高の27718.20ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が133.32ポイント(0.95%)高の14182.98ポイントと、そろって続伸した。売買代金は1309億7000万香港ドル(8日は1391億3400万香港ドル)。

内外環境の改善が支え。中国人民銀行が10日、昨年11月以降で3回目の利下げを発表したことや、先週末の米株市場が4月米雇用統計の結果を受けて急伸したことを好感した。もっとも、上値は重い。ハンセンは心理的節目の28000ポイントを前に、高値警戒感が意識されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)が4.6%高、中国政府系コングロマリットの華潤創業(291/HK)が4.3%高、パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(992/HK)が4.2%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が4.1%高と上げが目立った。インターネットサービス最大手の騰訊HD(700/HK)も3.0%高と買い進まれる。今週13日に発表が予定されている同社の1~3月期決算について、「堅調な結果になる」と複数のブローカーが予想したことを材料視した。テンセント1銘柄だけで、ハンセンを76.6ポイント押し上げている。
テンセント以外のネット関連株も軒並み高。オンラインゲーム中堅の網龍網絡(777/HK)が11.0%、ブラウザゲーム(Webゲーム)中国大手の雲遊HD(484/HK)が7.3%、B2B(企業間取引)サイト運営の慧聡網(2280/HK)が7.0%、オンラインゲーム事業やアプリケーション・ソフト開発などを手がける金山軟件(3888/HK)が6.1%ずつ値を上げた。「ブロードバンド中国」計画の2015年行動意見が正式に提出されたことなども支援材料となっている。
【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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