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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):九電工、テクスエンジ、ペプドリ、タムロン

■九電工 <1959>  1,581円  +186 円 (+13.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 28日、九電工 <1959> が決算を発表。15年3月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の181億円に急拡大し、、従来予想の172億円を上回って着地。続く16年3月期も前期比15.6%増の210億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期はインフラ整備や首都圏の大型工事などの受注好調で、4.4%の増収を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を18円→25円(前の期は13円)に増額し、今期も5円増の30円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが9.0倍→6.9倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買い気を誘った。

■日鉄住金テックスエンジ <1819>  647円  +72 円 (+12.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 テクスエンジ <1819> が急反騰。28日、新日鉄住金 <5401> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。8月1日付で同社株1株に対し、新日鉄住金株2.10株を割り当てる。新日鉄住金の28日の終値317.9円から算出した理論価格は約667円となり、本日はこれにサヤ寄せする形で株価を切り上げた。新日鉄住金は同社を完全子会社とすることで、新日鉄住金グループの経営資源の最適かつ効率的な活用、両社間での事業戦略の一層の共有化、グループ経営の機動性の向上などを図る。

■ペプチドリーム <4587>  11,950円  +1,330 円 (+12.5%)  本日終値
 29日、ペプドリ <4587> [東証M]が米国メルク社と創薬研究開発契約を結ぶと発表したことが買い材料。メルク社が開発を目指す複数の創薬標的タンパク質に対して、同社独自の創薬開発プラットフォームシステムPDPSを用いて特殊環状ペプチドを創製し、メルク社が同ペプチドに係る臨床開発を目指す。本契約ではメルク社が将来的にPDPSの非独占的ライセンス許諾を同社から受ける権利も規定する。契約締結に伴い、今期中に契約一時金(および研究開発支援金)を受領。また今後、メルク社における非臨床・臨床試験の進捗に合わせて目標達成報奨金(マイルストーンフィー)や、製品化後には純売上金額に対するロイヤルティーが支払われる。同時にメルク社からの契約金増大に伴い、15年6月期の売上高(非連結)を従来予想の17.2億円→22.2億円に28.9%上方修正。増収率が2.1倍→2.7倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高予想をさらに上乗せしたことも買いに拍車を掛けた。

■タムロン <7740>  2,822円  +241 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 28日に決算を発表。「今期最終を15%上方修正・8期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 タムロン <7740> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。15年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比4.1倍の18.5億円に急拡大した。
  ⇒⇒タムロンの詳しい業績推移表を見る

■ガンホー <3765>  492円  +41 円 (+9.1%)  本日終値
 28日、ガンホー <3765> [JQ]が発行済み株式総数の16.95%にあたる1億9529万4000株(金額で830億3245万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施し、親会社のソフトバンク <9984> から買い取ると発表したことが買い手掛かり。買い付け価格は前日終値を5.76%下回る425円。公開買い付け期間は30日から6月1日まで。経営の自由度を高め、より迅速な意思決定を行える体制を整えるためにソフトバンクに申し入れ、協議の結果、合意に至った。同社はソフトバンクの子会社から持ち分法適用の関連会社となる。経営スピードの向上による収益力の強化が期待されたほか、需給改善や株式価値の向上といった株主還元を好感する買いも向かった。同時に決算を発表。15年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比15.4%減の237億円に減ったが、特に売り材料視はされなかった。

■新光電気工業 <6967>  959円  +73 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 28日に決算を発表。「今期経常は35%増益、前期配当を5円増額・今期も25円継続へ」が好感された。
 新光電工 <6967> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期の連結経常利益は前の期比38.1%減の89.7億円に落ち込んだが、16年3月期は前期比34.8%増の121億円にV字回復する見通しとなった。4期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を20円→25円(前の期は25円)に増額し、今期も25円を継続する方針とした。
  ⇒⇒新光電気工業の詳しい業績推移表を見る

■西部ガス <9536>  281円  +16 円 (+6.0%)  本日終値
 28日、西部ガス <9536> が決算を発表。15年3月期の連結経常利益は前の期比38.9%増の77.5億円に伸びて着地。続く16年3月期も前期比35.3%増の105億円に拡大し、29期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は原油価格の下落による原材料費の減少などが大幅増益に貢献する。なお、原油価格を1バレル=70ドル、為替レートを1ドル=120円に想定。

■関電工 <1942>  755円  +39 円 (+5.5%)  本日終値
 28日に決算を発表。「前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は3%増益へ」が好感された。
 関電工 <1942> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期の連結経常利益は前の期比13.7%増の103億円になり、従来予想の84億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。16年3月期も前期比2.6%増の106億円に伸びる見通しとなった。3期連続増益になる。
  ⇒⇒関電工の詳しい業績推移表を見る

■トプコン <7732>  3,110円  +155 円 (+5.3%)  本日終値
 28日、トプコン <7732> が決算を発表。15年3月期の連結経常利益は前の期比31.7%増の148億円に伸びて着地。続く16年3月期も前期比37.8%増の205億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期は国内や北米で建機や農機向けITシステムなどの販売が伸び、16.7%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は8円増の24円に増配する方針とした。

■TDK <6762>  8,650円  +330 円 (+4.0%)  本日終値
 28日、TDK <6762> が決算(米国会計基準)を発表。15年3月期の連結税引き前利益は前の期比87.4%増の745億円に拡大し、従来予想の680億円を上回って着地。続く16年3月期も前期比27.5%増の950億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期もスマートフォンや自動車向け電子部品の販売が好調で、9.0%の増収を見込む。データセンター向けHDD用磁気ヘッドの続伸も増益に貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当は30円増の120円に増配する方針とした。

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