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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~決算本格化、ファナックには改めて期待が高まるか


27日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:決算本格化、ファナックには改めて期待が高まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し
■前場の注目材料:中古住宅販売時の診断義務化、市場活性化促す


■決算本格化、ファナックには改めて期待が高まるか

27日の東京市場は底堅い展開が見込まれる。24日の米国市場ではハイテク大手の決算などが材料視され、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の20070円だった。先週末の日経平均は3ケタの下落となるものの、2万円処での底堅さが意識されていたこともあり、やや買い優勢の展開が期待される。

しかし、円相場は1ドル118円台後半とやや円高に振れていることもあり、上値の重さは意識されやすい。また、今週から決算発表が本格化する。株主還元策を発表する企業が目立つ中、決算に対する関心が一段と高まるとともに模様眺めムードも強まる可能性がある。

物色については業績相場がより強まることになるが、ゴールデンウィークに突入するため、短期的な商いが中心になりやすい面はありそうだ。そのため、決算を手掛かりとするものの、やや日替わり的な物色にもなりやすいだろう。とりわけ、決算ではファナック<6954>が予定されており、改めて株主還元策等への期待が高まりそうである。

また、28日、29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。29日には1-3月期の米国内総生産(GDP)が発表される。そして30日には日本銀行が金融政策決定会合を開く。FOMCについては利上げ開始時期に関する発言などが注目される。金融政策決定会合では、ここ最近の銀行株の上昇などをみると、追加緩和への期待感なども根強かったと考えられるため、思惑的な商いが強まりそうである。

■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り510万株、買い800万株、差し引き290万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

4月20日(月):370万株の売り越し
4月21日(火):460万株の買い越し
4月22日(水):420万株の買い越し
4月23日(木):290万株の買い越し
4月24日(金):360万株の買い越し

■前場の注目材料

・中古住宅販売時の診断義務化、市場活性化促す
・地震調査委、30年内に関東でM6.8以上の地震が起きる確率は50-60%
・バーゼル委、銀行の国債保有に新規制導入へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

特になし

<海外>

特になし

《FA》

 提供:フィスコ

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