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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):オービック、熊谷組、住友化、プレス工

■オービック <4684>  5,180円  +345 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 23日、オービック <4684> が決算を発表。15年3月期の連結経常利益は前の期比11.4%増の277億円で着地。続く16年3月期も前期比6.0%増の294億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も主力の統合業務ソフトを中心に大企業向けのシステム構築が好調に推移する。クラウドコンピューティングやマイナンバー制度への対応も積極的に進め拡販を図る。業績好調に伴い、今期の年間配当を前期比10円増の75円に増配する方針とした。また同日、発行済み株式数(自社株を除く)の2.23%にあたる200万株(金額で110億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したこともプラス材料。

■熊谷組 <1861>  395円  +26 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 23日、熊谷組 <1861> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の113億円→156億円に38.1%上方修正。増益率が66.4%増→2.3倍に拡大し、21年ぶりの高水準な利益見通しを示したことが好感された。前期業績の上方修正は2月に続き、4回目。手持ち工事が想定以上に進み、売上が計画を上回ったことが寄与。土木事業、建築事業ともに受注単価が上昇し、採算が急改善したことも利益を押し上げた。業績上振れに伴い、無配としていた期末一括配当を2円実施し、7期ぶりに復配する方針とした。

■住友化学 <4005>  699円  +44 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 23日に業績修正を発表。「前期経常を31%上方修正」が好感された。
 住友化 <4005> が4月23日大引け後(15:00)に業績修正を発表。15年3月期の連結経常利益を従来予想の1200億円→1570億円(前の期は1111億円)に30.8%上方修正し、増益率が8.0%増→41.3%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒住友化学の詳しい業績推移表を見る

■プレス工業 <7246>  526円  +18 円 (+3.5%)  本日終値
 23日、プレス工 <7246> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の85億円→106億円に24.7%上方修正。従来の15.8%減益予想から一転して5.0%増益見通しとなったことが買い材料。国内トラック向けにプレス部品の販売が伸び、売上が計画を9.4%も上回ったことが寄与。円安による為替差益の増加も利益を大きく押し上げた。併せて、創立90周年記念配当1円を実施する形で、前期の年間配当を10円→11円(前の期は10円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが10.7倍→9.2倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買い気を誘った。

■明星工業 <1976>  676円  +20 円 (+3.1%)  本日終値
 23日、明星工 <1976> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の48億円→62億円に29.2%上方修正。増益率が23.6%増→59.7%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。前期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。バイオマス発電関連工事やLNG船関連工事、海外建設工事が堅調に推移する中、原価低減による採算改善が利益を押し上げた。前日終値ベースの予想PERが13.9倍→9.5倍に急低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。

■日本電信電話 <9432>  8,389円  +103 円 (+1.2%)  本日終値
 NTT <9432> が続伸。日経新聞が24日付で、「NTTは23日、2015年中に株式分割を行う方針を明らかにした。投資に必要な最低金額を引き下げ、個人投資家が株を買いやすくする」と報じたことが買い材料視された。報道によると「株式分割をすれば09年1月に1株を100株にして以来、6年ぶりとなる。5月15日に予定する15年3月期の決算発表時に詳細を公表する」としており、株式分割による株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ニチイ学館 <9792>  1,144円  -29 円 (-2.5%)  本日終値
 23日、ニチイ学館 <9792> が15年3月期の連結経常利益を57億円→31億円(前々期は49.4億円)に45.6%下方修正し、一転して37.2%減益見通しとなったことが売り材料。介護職員研修の受講者が計画未達となり、都市部を中心に介護人材が不足。これにより介護サービスの利用者が想定を下回ったほか、英会話教室のCOCO塾の受講生も当初想定を下回ったことも響いた。

■アイビー化粧品 <4918>  299円  +80 円 (+36.5%) ストップ高   本日終値
 23日、アイビー <4918> [JQ]が老化防止用皮膚外用剤で特許を取得したと発表したことが買い材料。特許を取得したのはホエイタンパク、ワサビノキの抽出物、アセチルテトラペプチドよりなる群から選択される1種または2種以上を含有する老化防止用皮膚外用剤。同剤は皮膚真皮内の線維芽細胞を活性化し、加齢変化に伴うシワ、タルミなど、肌の老化症状を防止することが可能としており、アンチエイジング(老化対策)分野における将来性に期待する買いが殺到した。

■クボテック <7709>  915円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 クボテック <7709> が参画する次世代大容量蓄電システムの試運転開始が注目され、22日まで信用取引の規制強化をこなしながら5日連続でストップ高。昨日はスピード調整から小反落したものの、本日は再びストップ高まで買い進まれた。15日、鉄道総研が同社、古河電 <5801> などと次世代大容量蓄電システムとして、開発を進めてきた世界最大級の超電導フライホイール蓄電システムの実証機が完成し、試運転を開始したと発表したことが引き続き買い材料視されている。同社が開発した世界最大級(外径2メートル)のCFRP製フライホイールを同システム向けに供給しており、実用化による収益貢献に期待する思惑買いが続いている。

■ベスト電器 <8175>  157円  +13 円 (+9.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 23日、ベスト電 <8175> が株主優待制度を一部変更し、拡充すると発表したことが買い材料。同社は2月末の株主を対象に、国内のベスト電器各店舗などで1回の買上金額1万円(税別)以上につき、1万円(税別)ごとに1枚(1000円)利用できる優待券を保有株式数に応じて贈呈している。今回、対象となる株式数の最低基準を従来の「500株以上2500株未満で1000円優待券5枚」→「100株以上2500株未満で1000円優待券5枚」へと引き下げた。株主還元の強化を強化する買いが向かった。

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