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【市況】ソニーと日本電産で強弱感対立か/オープニングコメント


 23日の東京市場は高値圏でのこう着になろう。22日の米国市場では、中国政府が国内のカード決済業務への外国企業の参入を認める方針を示唆したことが好感され、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の20250円となり、これにさや寄せする格好から、日経平均は連日で15年ぶりの高値水準を更新することになろう。

 一方で決算発表が本格化するなか、模様眺めムードも次第に強まる可能性がありそうだ。業績修正等が飛び出しやすいなか、22日の大引け後にソニー<6758>が上方修正を発表しており、ADR(米国預託証券)では5%超の上昇となっている。一方で日本電産<6594>については、16年3月期見通しは増収増益ながらも、コンセンサスを下回っており、嫌気売りにつながる可能性がある。

 物色の流れとしては、日経平均が高値を更新する中で、業績拡大期待が高まりやすい証券セクターには関心が集まりそうである。また、日銀による追加緩和期待を背景に、その他金融、銀行、保険のほか、不動産セクターへの物色継続が意識されやすい。一方で、業績相場へ移行するなか、次第に個別物色の流れに向かいやすい。決算内容を受けて、株価の乱高下には注意しておきたいところ。

 また、日経平均が再び2万円を超えてきたことにより、先高期待が一段と強まっている。相対的に出遅れているセクターや銘柄への見直しに向かわせやすいほか、低位材料株の水準訂正、さらに需給妙味の大きい銘柄などへは、踏み上げを誘発させる動きが強まりそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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