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【材料】トレンドマイクロが3日続伸、拡大が予想されるサイバーセキュリティ関連銘柄

 トレンドマイクロ<4704>が3日続伸。3月に付けた2007年12月以来の高値に迫る動きが続いている。大和証券では、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会開催を控え、通信分野ではサイバーテロ対策で強固な対応が求められるとし、サイバーセキュリティ問題と関連銘柄を紹介。同社もその1社として紹介されていることが引き続き手掛かり材料視されているようだ。

 大和証券レポートでは、前回のロンドン大会では公式ホームページが約2億回のサイバー攻撃にさらされ大問題となったことから、戦争よりもはるかに日常的かつ大規模な攻撃が行われる状況下、東京では円滑な運営を行うためにも、データ破壊や改ざん、遅漏、ネットワーク停止など様々な見えない攻撃と戦う時代に突入した。1月にサイバーセキュリティ基本法が施行され、内閣セキュリティセンター(NICS)を改編。しかし、国内セキュリティを担う人材約26.5万人の内約16万人は技術不足。その外に約8万人の人材が不足しているということから、同社をはじめ、東京オリンピックを控えて人材育成、確保が急務だ・・と指摘した。同社は総合ウィルスセキュリティ対策ソフトで個人、法人とも国内トップ、世界3位。クラウドコンピューティング向けセキュリティ対策ソフトが大手企業で採用が拡大、クラウド関連製品売上高は全体の10%超を占めるまでに成長、年率20~30%の成長が見込める分野であり、今後の同社業容拡大の牽引役と期待されると指摘した。
 なお、今年1月、東京五輪のゴールドパートナー第1号として採用されたのはNTT<9432>グループ。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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