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【市況】小売関連株が全面蜂起、流動性相場の矛先が一気にシフト

 相場全般は小売関連株への資金流入が際立っている。業種別でも小売セクターは全業種中で断トツに買われており、ここ最近では珍しい現象だ。
 ファーストリテイリング<9983>、良品計画<7453>2銘柄の上昇パフォーマンスは双璧だが、それ以外でもクスリのアオキ<3398>、ゲンキー<2772>などのドラッグストアやトリドール<3397>、リンガーハット<8200>、サイゼリヤ<7581>などの外食関連の中小型株、そのほかトレジャー・ファクトリー<3093>などリユース関連、さらにライトオン<7445>といったカジュアル衣料専門店まで軒並み高で、怒涛の買いが押し寄せていると形容しても過言ではない物色人気となっている。
 昨年は円安や好調な北米景気などを背景に輸出関連株が相場の牽引役になってきたが、ここにきて内需の小売関連に一気のシフト、インバウンド消費や企業の賃金引き上げなど景況感の改善が、これまで蚊帳の外にあった小型株も巻き込んで全面蜂起の展開にある。これを一時的な現象ととらえるかどうかについては見方の分かれるところだが、壮大な循環物色がもたらす流動性相場の片鱗であることは間違いない。

ファーストリテの株価は14時2分現在5万110円(△1610円)
良品計画の株価は14時2分現在1万9650円(△1890円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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